便秘や下痢などのお腹のトラブルを抱えていると、日常生活に何かと影響が出てつらいですよね。
そこで、整腸作用があり、身近で今すぐ試せる食材をご紹介します。
起き抜けの1杯は水よりも炭酸!
朝の便通を促す方法としては、目覚めてすぐに布団の中で円を描くように腹部をなでる、起き抜けに1杯の水を飲むなど、いろいろなやり方があります。お腹をなでるのは、腸を刺激して運動しやすくさせるためで、冷たい水を飲むのも、消化が終わって休息中の腸を刺激するためです。
でも、炭酸飲料ならもっと刺激的で、あの泡が消化器官を一気に目覚めさせてくれます。
また、炭酸飲料は血管を広げて酸素の通りをよくしてくれるので、寝ぼけた頭も早くスッキリするし、食欲も刺激されて朝食をしっかり摂ることができます。
ダイエットや生活習慣病予防にも役立つ便秘解消食材とは?
便秘でお悩みの方にはコンニャクがおすすめです。
コンニャクにはグルコマンナンという水溶性の食物繊維が含まれており、この成分が腸のぜん動運動を活発にして腸液の分泌を高め、便をやわらかくしてくれます。
おまけにコンニャクの97%は水分でカロリーゼロなので、太り気味の人には絶好のダイエット食品だし、便秘まで解消してくれるので、これだけでお腹はスッキリです。
さらに、利尿効果と血圧降下作用もあるので、生活習慣病の予防にもなる、実にありがたい食材です。
リンゴのすりおろしは便秘にも下痢にも!
リンゴのすりおろしには、便秘・下痢のどちらにも効果があります。リンゴに含まれるカリウムやリンゴ酸、クエン酸などの酸類が腸を適度に刺激するほか、ペクチンが腸の調子を整えてくれるので、毎日でも食べたい食材です。
ただし、便秘か下痢かで多少食べ方が異なるので、次のことをしっかり覚えておきましょう。
便秘の場合
リンゴの皮はむかず、そのまますりおろす。ヨーグルトなどをかけてもOK。
下痢の場合
皮をむいてすりおろし、人肌程度に温めて少しずつ食べる。
ヨーグルトと長寿の関係って?
長寿国が多い中央ヨーロッパではヨーグルトが日常的に食べられています。ヨーグルトがなぜ長寿と関係があるのかというと、人間の腸の中の細菌を増やす働きがあるからです。
腸の中にある細菌には善玉菌と悪玉菌とがありますが、ヨーグルトが増やしてくれるのはもちろん善玉のビフィズス菌です。ビフィズス菌は、悪玉菌の働きを抑え、腸の状態を健康に保ってくれます。
老化や食生活の乱れによって腸内環境が悪くなれば、便秘や下痢を起こしたり、ひいてはガンなどの病気を引き起こしたりする一因ともなります。それを予防してくれるのがビフィズス菌で、結果的に健康で長寿になるという仕組みなのです。
ヨーグルトの効果的な食べ方とは?
ヨーグルトは、朝食時にそのまま、3日に1度は食べるといいとされています。というのも、腸内の善玉菌を保てるのは、ヨーグルトを食べてから約3日間だからです。
一度に食べる量の目安は約200ccですが、乳酸菌は加熱すると死んでしまうので、シチューやカレーなどに入れると効果は期待できません。健康のためにはそのままか、あるいはフローズンヨーグルトにして食べるのがおすすめです。
ただ、タンパク質とカルシウムの効果は加熱後もそのままなので、料理に積極的に取り入れるのはとてもいいことです。