薄毛の悩みというと男性を連想してしまいますが、実は薄毛は男女共通の悩みです。どちらかというと女性の方が薄毛の悩みは深刻なのかもしれません。
年齢が若いうちは女性はあまり薄毛になることはなくて、一部の男性だけが薄毛に悩みます。ところが年齢を重ねると男女とも頭髪は薄くなってきます。
年齢を重ねて髪が薄くなっても男性はそんなに悩むこともありませんが女性は深刻に悩むことになります。テレビコマーシャルでよく見るような頭頂部だけを隠すヘアーピースは結構お高いものですが売れ行きは上々のようです。
薄毛の原因
薄毛の原因は大きく分けると4つあります。
遺伝
元々、髪が濃い家系と薄い家系があります。こればかりは抗いがたいものではありますが、それであきらめて髪の手入れを怠ると元々髪が薄い遺伝子を受け継いだ人は早い時期から薄毛に悩むことになります。
過度のストレス
ストレスは体の様々な部分に悪影響を及ぼします。髪ももちろん影響を受けてしまいます。適度な運動をしたり趣味を持っているとストレス発散に大いに役立ちます。
ホルモンバランスの乱れ
体毛、頭髪ともホルモンの影響を大きく受けます。頭髪についていえば頭頂部は女性ホルモンの分泌が盛んになることで髪の成長も助長します。頭の下の部分の髪は男性ホルモンが働くとよく成長します。
男性が早い時期から頭頂部の髪が薄くなりやすいのは青年期以降女性ホルモンが後退するためです。女性も加齢によって女性ホルモンの分泌が衰えてきて頭頂部の髪が薄くなるのです。とくに更年期になると薄毛がすすんでつむじが目立ってきます。
生活の乱れ
不規則な生活やアンバランスな食事は体の様々な部分に悪影響を及ぼします。髪にも大きな影響を及ぼします。
正しいシャンプー方法
女性でも男性でも35歳を過ぎるころから白髪が出始めます。これも髪が衰えてきたしるしです。そして、ヘアダイやヘアマニキュアなどを使用し始めて、さらに髪に負荷をかけることになります。この上にシャンプーで髪にダメージを与えていては抜け毛は増える一方です。
正しいシャンプー方法をおぼえておきましょう。
必ずシャンプー前に手櫛で髪のもつれをとっておきましょう。もつれたまま髪を濡らすとシャンプー中の抜け毛が多くなってしまいます。また、必ず予洗いをして頭皮や髪の汚れを浮かしておきます。その後シャンプー剤を付けて本洗いをします。シャンプー剤はアミノ酸系がおすすめです。指の腹の部分で頭皮をマッサージしながら洗います。頭皮全体をしっかり洗ったらその泡で髪も洗ってしまいましょう。
すすぎは時間をかけてていねいにすすぎます。シャンプー剤が頭皮や髪に残ったままになると臭いやフケの原因になります。育毛剤を使用する場合はリンスはせずにすすぎ湯にオリーブオイルやホホバオイルを数滴たらすとリンスをしなくても保湿することができます。
シャンプー後は必ずドライヤーで髪を乾かしましょう。髪は濡れていると髪の表面が傷みやすい状態になっています。長時間髪が濡れている状態で放置すると枝毛や抜け毛の原因になります。
抜け毛を防ぐ食生活
抜け毛の原因になるのは頭皮の毛穴にたまった皮脂です。皮脂が除去されないまま酸化し抜け毛の原因になるばかりでなく、毛根を痛めつけ発毛そのものを阻害してしまいます。抜け毛を防止して髪を健康に保つためには脂肪の摂り過ぎは厳禁です。
ミネラルとタンパク質
よく、海藻類を食べると髪のためによいといわれます。もちろんミネラル類は髪のためによいのは間違いではないのですが海藻を多く食べるだけでは毛髪を守ることはできません。むしろ、髪の主成分であるタンパク質を充分摂って髪に栄養を与えながら、皮脂分泌をおさえることが大切です。鶏ささみ肉や牛豚のもも肉やひれ肉などは脂肪分が少ないタンパク質です。
また豆腐や納豆なども脂肪分が少ない食品です。髪の主成分はケラチンというたんぱく質なのですが、体内でケラチンを生成するためにはたんぱく質とともに亜鉛も必要です。亜鉛を多く含む食品としては、イワシ、カキ、アーモンド、高野豆腐などです。
ビタミンB群
また、ビタミンB群は毛穴の中にある毛簿細胞の分裂を促します。レバー、カツオ、マグロ、バナナ、大豆などです。
抗酸化作用のある食品
皮脂の酸化を防止して頭皮の老化を防ぐには抗酸化作用のある食品を食べるとよいでしょう。緑黄色野菜、かんきつ類、ごまなどはビタミンA,C、Eを多く含みます。
唐辛子と大豆
また唐辛子と大豆を同時に摂取すると髪成長因子を促進する物質が対内で形成されます。辛目のマーボ豆腐やスンドウフなどは唐辛子と大豆を同時に食べることができます。また湯豆腐にもみじおろしをしっかり効かせて食べるのもおすすめです。
頭皮の血行を改善する頭皮マッサージ
毛髪の成長を促すのに頭皮の血行を改善することも忘れてはなりません。こまめな頭皮マッサージとともに、DHA,EPAなどの血行改善物質もまめに摂取しましょう。