どんなに体によいといわれる植物でも、体調や状況によっては逆効果となったり副作用が出たりすることがあります。幅広い健康効果が期待できるという点で優れた明日葉にも、摂取する上で害になることがあるのでしょうか?
妊娠中・生理中でもOK!
通常、アロエなど薬効のある植物は妊娠中や生理中は使用禁止が原則となっています。妊娠中や生理中は子宮内が充血しやすく他からの影響を受けやすい状態になっているため、食生活に注意が必要になるのです。
しかし、明日葉は妊娠中や生理中に飲食しても、流産の心配や生理の経血が多くなるということがないので、安心して利用できますし、むしろ妊娠中の栄養のバランスをよくする働きが期待できます。
また、明日葉を乳牛の飼料に混ぜると乳量が多くなることや、乳質の栄養価が高くなることが実証されているので、授乳中の方にも有効と考えられています。
血圧降下薬との併用も可能
明日葉は野草、つまり野菜のひとつと考えて差し支えない存在ですし、高血圧の人はむしろ野菜を多く食べる必要があります。
明日葉にはビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、根本的に血圧を正常に戻したいと考えているならばどんどん食べるべきといわれています。
乳幼児の離乳食にも
明日葉は乳幼児にとっては苦すぎますが、元気な子どもに育てたいなら、ジューサーやミキサーで細かくし、ニンジンやリンゴなどをすりおろした離乳食に少量混ぜて与えるのもおすすめです。
ニンジンや大根、ほうれん草を食べられる年頃になったら、調理して食卓に並べましょう。
食べ合わせや量の心配も無用
他の食べ物と一緒に摂ったら効果が半減するのでは?と心配して明日葉だけを食べる必要はありません。他の食べ物と一緒に食べても効果が半減したり薄れたりすることがないのが明日葉の長所といえます。
また、「一日にどれくらい」ということを気にする必要もありません。明日葉をたくさん食べたからといって、効果が出すぎたり気持ちが悪くなったりすることは、通常ではまずありえません。
気をつけることはこれだけ!
明日葉を摂る際に唯一気をつけたいのは、極端な分量を食べたり飲んだりすると、明日葉の成分のため胃腸の働きがよくなり、一時的な下痢症状を起こすことがあるという点です。
下痢症状は流産などの思わぬアクシデントを引き起こす原因となりえますので、下痢が続いたときは明日葉を控えてください。
このように、禁忌や副作用がつきものの植物が多い中、明日葉はそういった心配がない貴重な野草といえます。
ただし、明日葉の効果は一朝一夕に見えてくるものではないので、半年、一年、数年と根気よく摂り続ける必要があります。また、なんでも漢方や薬草に頼るのではなく、自ら健康になろうとする強い意思を持つことも大切です。