アリルイソチオシアネートは、わさびやマスタードなどの辛味成分です。
その栄養効果として、抗菌効果、抗ピロリ菌、抗ガン、血栓防止などが期待できます。
アリルイソチオシアネートの効能
わさびやからしに含まれるアリルイソチオシアネートは、病原性細菌、カビ、酵母などに対し抗菌性効果があることが報告されています。
アリルイソチオシアネートはイオウ化合物の一種で、カラシナやクロガラシの種子切ったり傷つけたりすると、ミロシナーゼの働きによりシニグリン(カラシ油配糖体とも呼ばれるグルコシノレートの代表的なものの一つ)から生成・分解される刺激性の揮発成分です。
このアリルイソチオシアネートは、カラシナだけでなくカブやコマツナ,カリフラワー,ブロッコリー,大根などアブラナ科の野菜や山椒にも含まれており、抗菌効果や殺菌効果、食欲増進効果などがあります。また、血栓を防止し、発ガンを抑制する働きがあるとされています。
特にアリルイソチオシアネートの抗菌作用は強力で、腸管出血大腸菌O-157への抗菌効果や、ヘリコバクターピロリ菌に対して殺菌作用を有することが分かり注目されています。
[スポンサーリンク]