硫化アリルはアリシンとも呼ばれるイオウ化合物の一種で、玉ねぎをはじめとしたネギ類に含まれる独特の香り・辛味の成分です。
硫化アリルの栄養効果として、食欲増進、疲労回復、ビタミンB1の吸収と活性化の促進、血液凝固・血栓の防止、コレステロール減少、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・高血圧の予防、免疫力強化、デトックス効果、脂肪燃焼、NK細胞の活性化などが期待できます。
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硫化アリルの効能
玉ねぎを切ると目にしみて涙や鼻水が出るのは、玉ねぎの細胞が壊れて硫化アリルが気化し、空気中に放出されると目や鼻を刺激するからです。このように厄介な成分と思われがちな硫化アリルですが、次のようにさまざまな健康効果があります。
- 消化液の分泌を助けて食欲を増進
- 疲労回復
- 新陳代謝や神経の鎮静化に必要なビタミンB1の吸収と活性化を促進
- 血液凝固や血栓を防止
- コレステロールの増加を抑えて動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防
- 免疫細胞である白血球やリンパ球が効率的に活動できるようになることで免疫力がアップ
- 新陳代謝が活発になることで老廃物を排出し、脂肪を燃焼
また、硫化アリル化合物の中には、体外から侵入した異物や体内で作られたがん細胞を撃退するナチュラルキラー細胞の働きを活発にする働きを持つものや、血糖値の調整などに有効なもの、加熱することで動脈硬化や糖尿病、高血圧を予防する成分に変わるものもあります。
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