α-リノレン酸はn-3系の多価不飽和脂肪酸で、リノール酸と同じく必須脂肪酸です。
α-リノレン酸の栄養効果として、悪玉コレステロール減少、血圧低下、血栓防止、動脈硬化予防、がん予防、循環器疾患予防などが期待できます。
[スポンサーリンク]
α-リノレン酸の効能
α-リノレン酸は、しそ油・ごま油・亜麻仁油などに多く含まれています。
最近ではEPA・DHAの効力がメディアで話題になっていますが、α-リノレン酸は体内で代謝されてEPA・DHAに変わるので、これらの脂肪酸と同じく、血液中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きをします。
リノール酸の過剰摂取はアトピーなどアレルギー症状の原因のひとつと考えられていますが、α-リノレン酸には、リノール酸の悪影響を抑制する働きがあります。
そのほかにも、血圧を下げたり血栓を防いだりする作用があり、生活習慣病予防にも最適です。また、最近の研究では、特に大腸がん・乳がん・肺がんの予防や抑制に効果的であることもわかっています。さらに、血管拡張作用もあるため、循環器系の疾患も予防します。
ただし、古くなった油をいつまでも使うのは、却って体内に酸化脂質を増やすことになり、逆効果です。また、α-リノレン酸の摂りすぎによる過剰症はありませんが、脂質であることに変わりはありません。必要以上に摂ると摂取エネルギーが過剰になるため、注意が必要です。
[スポンサーリンク]