ルチンは、そばやアスパラガスの穂先、柑橘類などに含まれるポリフェノールの一種で、ビタミンPとも呼ばれるビタミン様物質です。ビタミンと似た働きをしますが、欠乏症はありません。
毛細血管を強くして生活習慣病を予防
ルチンの多くの作用のなかで最重要視されているのが、毛細血管を強化する作用です。毛細血管がしなやかで丈夫であれば、脳出血や脳梗塞などの予防につながります。また、血圧の降下作用もあることから、心臓病や動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の予防にも役立ちます。
さらに、血栓を防いで血流をスムーズにする作用もあり、冷え性や肩こりなどにも効果があるといわれています。
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ビタミンCと組み合わせれば肌の老化予防にも
ルチンには、ほかにもつぎのような働きがあります。
- 抗酸化作用によって脳細胞の酸化(老化)を防ぐ
- 更年期障害によるほてりを鎮める
- アレルギーを引き起こすヒスタミンの分泌速度を遅らせる
また、ビタミンCの吸収を助ける作用もあるので、コラーゲンの合成を促進して肌のシミ・シワ・たるみを防ぐなどの老化予防も期待できます。その際は、ビタミンCを多く含む果実や野菜と一緒に摂取しましょう。
選ぶなら田舎そばがベター
ルチンはそばに多く含まれていますが、最も多いのは外側の甘皮まで挽き込んだ田舎そばです。また、韃靼そばには通常のそばの100倍以上もの量が含まれています。
そば湯まで飲まなきゃもったいない!
そば湯には、そばから溶け出したルチンがたくさん含まれています。お蕎麦屋さんではこうした栄養価たっぷりの飲み物を無料で提供してくれるわけですから、実にありがたいことです。
麺つゆを割ったり、蕎麦焼酎を割ったりと、そば湯の楽しみ方は人それぞれです。自分なりの楽しみ方を見つけてみませんか?