頭(頭柳)は煎茶や玉露の製造工程で生じる副産物を利用して作られる出物のお茶の一種です。ランクは低く見られがちですが、高級茶葉の副産物を使用している場合もあるため、安価な割に優れた緑茶として人気があります。頭(頭柳)という名称は柳に形状が似ていることが由来となっており、甘味とさっぱりした後味が特徴です。
抗酸化作用・抗がん作用・血圧上昇抑制作用
頭(頭柳)に含まれるカテキンには、抗酸化作用・抗突然変異・抗がん作用・血漿コレステロール低下・血圧上昇抑制作用などがあるといわれています。
虫歯予防・ダイエット
頭(頭柳)に含まれるタンニンには殺菌作用があるため、虫歯予防に役立つといわれています。また、脂肪分解酵素の働きを高める作用によるダイエット効果も期待できます。
糖尿病予防
頭(頭柳)に含まれるポリフェノールには、細胞のがん化を予防したり、血糖値を下げて糖尿病を予防したりする働きがあるといわれています。
風邪予防・美肌づくり
頭(頭柳)に含まれるビタミンCには、ウイルス感染への抵抗力を増して風邪を予防したり、肌に弾力性を与え、肌の色を黒くするメラニン色素の生成を抑制したりする効果があるといわれています。
頭(頭柳)のおいしい淹れ方(2人分)
- 急須に12~15gの茶葉を入れ、沸騰したお湯300mlをそのままゆっくりと注いで20秒ほど蒸らします。
- 蒸らし終わったら、最後の一滴までしっかりと注ぎ分けます。
ちなみに、頭(頭柳)のなかでも上級品は切断して本茶と混ぜ、一般的な煎茶として販売されますが、中級品の場合は番茶やほうじ茶、玄米茶などに加工されて販売されることが多くなっています。