チョコレートといえば甘くておいしいスイーツの代表格ともいうべきものですが、その原料であるカカオは、かつては薬として利用されていました。
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チョコレートはこんなに栄養豊富!
55.3kcal/100gのミルクチョコレートは、タンパク質8.5g、脂肪33.3g、糖54.4gを含む高タンパク・高脂肪・高糖質・高カロリーの食品ですが、高脂肪といっても植物性脂肪なので、逆に高脂血症を防ぐ働きがあります。
また、ビタミンA・B群、Eなどのビタミン類、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウムなどのミネラル類も豊富に含まれており、特に亜鉛の含有量の多さは特筆に値します。アステカ帝国を滅ぼしたコルテスは「カカオを1杯飲むと、人は1日中歩き続けることができる」と言っていますが、このことからも、古代マヤ人がカカオを強壮・強精剤として愛用していたことがわかります。
リグニンの整腸作用
また、食物繊維の一種のリグニンは、腸内の有用菌であるビフィズス菌や乳酸菌などを育て、整腸作用を促して便秘を防ぎ、余分のコレステロール・脂肪・糖分・発ガン物質などを大便とともに排泄し、高脂血症・糖尿病・ガンの予防に役立ちます。
カカオポリフェノールの殺菌作用
さらに、カカオポリフェノールはO-157などの食中毒菌の殺菌、胃潰瘍や胃ガンの原因と目されているピロリ菌の殺菌もします。
インフルエンザ菌に対しても抗菌的に働き、その上、その抗酸化作用が免疫力を高めるという働きもあります。
その他、アレルギー反応の原因物質であるヒスタミンの働きを抑えたり、悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を抑えたりする作用もあります。
1日の必要摂取量は?
こうしたカカオの効能の恩恵を受けるには、チョコレート1日約50g(板チョコで半分〜1枚)、ココアなら1日1〜2杯が適量です。