たけのこには、食物繊維やカリウム、アスパラギン酸が含まれています。
たけのこの効能
たけのこの歯ごたえの正体は不溶性食物繊維のセルロースで、腸内を整え、コレステロールの吸収を抑える作用があります。便秘解消に有効で、腸にある有害物質を一緒に排出するため、動脈硬化やガンを予防する効果も高くなります。
切り口に出る白い粉はアミノ酸の一種のチロシンで、旨味のもとになっている成分ですが、効能としては甲状腺ホルモンの合成や黒髪をつくる色素合成など、新陳代謝を活発にする働きがあり、脳を活性化させ、老化防止に役立ちます。
また、カリウムの豊富さは野菜のなかでトップクラスで、利尿作用も期待でき、腎臓の働きを活発にするほか、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出して血圧を安定させ、高血圧の予防にも有効です。カリウムは調理により失われやすいのですが、たけのこは茹でてもカリウムの減少がすくない特徴があります。
たけのこに含まれるアミノ酸に、アスパラギン酸やグルタミン酸があります。これらも旨味成分で、アスパラギン酸は疲労回復をスムーズにし、グルタミン酸は細胞の再生を促進して脳の働きをサポートします。
たけのこの人気&簡単レシピ
たけのこは竹の幼茎で、食用として一般によく利用されるのは孟宗竹(もうそうちく)という品種で、えぐみが少なく、肉厚で柔らかい中国原産のたけのこです。
めんま(別名、しなちく)は、麻竹(まちく)のたけのこを細かく切って蒸し、乳酸発酵後に天日で干して塩蔵したもので、使う時は塩抜きしてから調味液で煮ます。乾燥品もあります。調理後の状態でそのまますぐに食べられる味付けメンマも売られています。
イネ科のたけのこの旬は、3月から5月。たけのこの選び方は、太くて短めで、皮の色が薄くてツヤがあり、切り口がみずみずしくて、先端が黄みを帯びているものが良いでしょう。根元と赤いつぶつぶが少ないほうが柔らかくて美味しいです。
たけのこの保存方法は、生のままでは、すぐにかたくなり、えぐみが増すので、茹でてから、茹で汁か水に浸して冷蔵庫で保存します。
お店で購入したたけのこは、あく抜きをしてから調理に使いますが、掘りたての新鮮なたけのこは、柔らかくてアクが少ないので、そのまま利用できます。
たけのこの主な調理法は、和え物、煮物、炒め物、揚げ物、焼き物、若竹煮、竹込みご飯などです。