バナナの主成分は炭水化物です。未熟なうちはでんぷんですが、熟すにつれて、ブドウ糖・果糖・ショ糖などの
消化吸収のよい糖質に変化します。
エネルギー量が高く栄養も豊富
バナナはエネルギー量が高く、2本食べるだけでごはん1杯分の炭水化物を摂取したことになります。体内で速やかにエネルギーに変換されるため、病中・病後の食事代わりとしても重宝されます。
また、糖質以外にも栄養価は豊富で、特にカリウムは100gあたり360mgと高い含有量です。カリウムには余分なナトリウムを尿中に排出する作用があり、高血圧の予防に効果的です。
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疲労回復から生活習慣病予防まで幅広くサポート
バナナは、βカロテン、ビタミンB2・C、マグネシウムなどの栄養素も豊富です。ビタミンB2はクエン酸との相乗効果が期待でき、乳酸などの疲労物質の分解を促進して疲労回復に役立ちます。スポーツ選手が補給食としてバナナを食べるのは、実はこのためだったのです。
さらに、便通を促す食物繊維や腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖が含まれているので、整腸作用はもちろんのこと、動脈硬化や糖尿病、ガン予防にも有効です。
そのほか、神経の伝達機能を活性化して脳の老化防止に効果のあるメラトニン、抗ガン作用のあるポリフェノール、免疫力を高めるTNF活性因子なども含まれています。
スジの部分には強い抗酸化作用が
果肉の表面にある白いスジには、強い抗酸化作用があるといわれています。取り除いてしまいがちですが、できればそのまま食べたいものですね。
なお、完熟して皮に黒いシュガースポットが現われると、抗酸化作用は最大になります。
カルシウム食品と組み合わせて栄養補給
体が弱っているときのエネルギー補給には、牛乳・乳製品などカルシウムが豊富な食品とバナナと組み合わせるのがおすすめです。