豆きんとんには、食物繊維やレクチン、ポリフェノール、アミノ酸が含まれています。
その栄養効果として、整腸作用、利尿作用、コレステロール値の低下などが期待できます。
豆きんとんの効能
豆きんとんとは、白いんげん豆で作ったきんとんのことをいいます。水でもどした白いんげん豆をやわらかく煮てから一部を取り分けて甘く煮含め、残りを裏ごしし、砂糖を加えて火にかけ練ってあんを作り、豆とあんを混ぜて作られます。
白いんげん豆とは白色を呈する種類のいんげん豆のことをいい、日本では大福豆や白金時豆がこれにあたります。食物繊維が豊富な食材として知られていますが、そのほかにもレクチン、ポリフェノール、アミノ酸など多くの成分を含んでいます。
食物繊維には、体の不要物を便として排出し、腸内をきれいにする働きがあるほか、レクチンには、炭水化物のでんぷんを分解する酵素α-アミラーゼの消化作用を妨げる特性があります。
また、白いんげん豆の抽出エキスにコレステロール値の低下や脂肪の排出といったダイエット効果が期待できるほか、排尿を促す薬理効果もあるといわれています。
豆きんとんに調理されたものは問題ありませんが、白いんげん豆の生のさやや加熱不十分な豆を大量に食すると、レクチンの副作用で吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などが表れることがあるため、注意が必要です。
豆きんとんの人気&簡単レシピ
白いんげん豆とはつみつの豆きんとん
ちょうどいい固さになるまで練り上げたら完成♪豆は一晩つけておきます。ポットの中に入れておくと、すごく柔らかくなりますよ。
さつま芋と豆の水煮で豆きんとん
茶巾に絞った手作りの豆きんとんは、ちょっとした手土産にも喜ばれそう!きび砂糖は三温糖や上白糖でも代用できます。
白花豆煮で豆きんとん
白花豆煮は少し冷ましてから開封してください。半分をなめらかに潰し、半分は豆のつぶつぶ感を残すようにざっくり混ぜ合わせると、アクセントある食感を楽しめます。
自家製豆きんとん
あんこに粘性が出てくるので、かき混ぜるのが大変ですが、苦労した甲斐のある仕上がりです。火加減にはくれぐれもご注意を。焦げて苦味が出ると、全て台無しになってしまいます。
豆きんとんの栄養成分表
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)に準拠しています。表の見方や注意事項は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省のページを参照してください。
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- 豆きんとんの成分表 可食部100g当たり
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[ 成分表 ] 単位: /100g エネルギー 249kcal 水分 37.8g たんぱく質 4.9g アミノ酸組成によるたんぱく質 (3.8)g 脂質 0.5g トリアシルグリセロール当量 (0.3)g 飽和脂肪酸 (0.06)g 一価不飽和脂肪酸 (0.04)g 多価不飽和脂肪酸 (0.18)g コレステロール (0)mg 炭水化物 56.2g 利用可能炭水化物(単糖当量) – 水溶性食物繊維 4.3g 不溶性食物繊維 0.5g < 食物繊維総量 > 4.8g 灰分 0.6g ナトリウム 100mg カリウム 120mg カルシウム 28mg マグネシウム 23mg リン 83mg 鉄 1.0mg 亜鉛 0.5mg 銅 0.09mg マンガン 0.50mg ヨウ素 – セレン – クロム – モリブデン – ビタミンA(レチノール) (0)μg ビタミンA(α-カロテン) Tr ビタミンA(β-カロテン) Tr ビタミンA(β-クリプトキサンチン) – ビタミンA(β-カロテン当量) Tr ビタミンA(レチノール活性当量) (0)μg ビタミンB1 0.01mg ビタミンB2 0.01mg ナイアシン(ビタミンB3) 0.1mg ビタミンB6 0.03mg ビタミンB12 (0)μg 葉酸(ビタミンB9) 15μg パントテン酸(ビタミンB5) 0.07mg ビオチン(ビタミンB7) – ビタミンC Tr ビタミンD (0)μg ビタミンE(α-トコフェロール) 0mg ビタミンE(β-トコフェロール) Tr ビタミンE(γ-トコフェロール) 1.3mg ビタミンE(δ-トコフェロール) 0.1mg ビタミンK 1μg 食塩相当量 0.3g アルコール – 硝酸イオン – テオブロミン – カフェイン – タンニン – ポリフェノール – 酢酸 – 調理油 – 有機酸 – 重量変化率 – 廃棄率 0% () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定 - 豆きんとんのアミノ酸成分表(1) 可食部100g当たり
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アミノ酸成分表(1) 単位: /100g 水分 37.8g たんぱく質 4.9g アミノ酸組成によるたんぱく質 (3.8)g イソロイシン (220)mg ロイシン (380)mg リシン(リジン) (320)mg 含硫アミノ酸:メチオニン (62)mg 含硫アミノ酸:シスチン (64)mg 含硫アミノ酸 <合計> (130)mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン (260)mg 芳香族アミノ酸:チロシン (140)mg 芳香族アミノ酸 <合計> (410)mg トレオニン(スレオニン) (190)mg トリプトファン (54)mg バリン (260)mg ヒスチジン (150)mg アルギニン (300)mg アラニン (190)mg アスパラギン酸 (550)mg グルタミン酸 (700)mg グリシン (190)mg プロリン (170)mg セリン (250)mg ヒドロキシプロリン – アミノ酸組成計 (4500)mg アンモニア – 剰余アンモニア – () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
いんげん豆(乾)から推計 - 豆きんとんの脂肪酸成分表(1) 可食部100g当たり
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脂肪酸成分表(1) 単位: /100g 水分 37.8g 脂質 0.5g トリアシルグリセロール当量 (0.3)g 脂肪酸総量 (0.28)g 飽和脂肪酸 (0.06)g 一価不飽和脂肪酸 (0.04)g 多価不飽和脂肪酸 (0.18)g n-3系多価不飽和脂肪酸 (0.12)g n-6系多価不飽和脂肪酸 (0.06)g (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 – (12:0) ラウリン酸 (0)mg (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 (Tr) (15:0) ペンタデカン酸 (Tr) (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 (46)mg (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 (1)mg (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 (5)mg (20:0) アラキジン酸 (1)mg (22:0) ベヘン酸 (3)mg (24:0) リグノセリン酸 – (10:1) デセン酸 – (14:1) ミリストレイン酸 – (15:1) ペンタデセン酸 – (16:1) パルミトレイン酸 (2)mg (17:1) ヘプタデセン酸 (1)mg (18:1) <計> (39)mg (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 (1)mg (22:1) ドコセン酸 (0)mg (24:1) テトラコセン酸 – (16:2) ヘキサデカジエン酸 – (16:3) ヘキサデカトリエン酸 – (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 – (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6 リノール酸 (64)mg (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 (120)mg (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 – (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 – (20:2) n-6 イコサジエン酸 (0)mg (20:3) n-6 イコサトリエン酸 – (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 – (20:4) n-6 アラキドン酸 – (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 – (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 – (22:2) ドコサジエン酸 – (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 – (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 – (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 – (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 – 未同定脂肪酸 (4)mg () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
いんげん豆(乾)から推計