ゴーヤはウリ科に属する野菜で、じつはメロンと同種です。沖縄だけでなく、台湾でも食生活に欠かせない野菜となっています。
苦味成分が血糖値を下げる
ゴーヤに含まれる独特の苦味成分は、ククルビタシンといわれるフラボノイド系の成分です。ククルビタシンには活性酸素を除去する作用があり、毛細血管を丈夫にして動脈硬化を防ぎます。また、免疫力を高め、ガンの発生を抑制する働きもあります。特に注目すべきなのは血糖値降下作用で、糖尿病の方にはおすすめの食材です。
[スポンサーリンク]
ゴーヤのビタミンCは加熱に強い
栄養面ではビタミンCの含有量が非常に多く、キャベツの約2倍、きゅうりやトマトの約5倍も含まれています。しかも、ゴーヤのビタミンは加熱しても壊れにくいのが特徴です。
また、同じく豊富に含まれているβカロテンがビタミンCの働きを活発にしてくれるので、夏バテや疲労回復に効果があり、老化予防や美肌効果も期待できます。
さらに、食物繊維がコレステロールの吸収を抑えるため便秘改善にも有効で、鉄・カリウム・リンなどのミネラルが血圧を下げる働きもあります。
塩もみはかえって苦味を増す
ゴーヤは塩もみするとかえって苦味が増してしまうので、苦味が気になる人は、薄く切って水にさらしたり、ゆでたり、あるいはサッと油で炒めたりするのがベストです。
逆に苦味を活かしたい場合は、ゴーヤチャンプルーがおすすめです。βカロテンは油と一緒に摂ると大幅に吸収率が高くなり、栄養価も高まります。ちなみに、「チャンプルー」という言葉は、沖縄の方言で「まぜこぜにした」という意味です。
魚介類・種実類と合わせて老化防止
ゴーヤのビタミンCと魚介類・種実類のビタミンEを組み合わせることで、強い抗酸化作用と老化防止の効果が期待できます。