食の知識&健康

寝不足じゃないのに昼間眠い…それは体内時計の乱れが原因かも!?

睡眠時間をしっかりとっているつもりなのになぜか昼間眠くなるということはありませんか?これは、睡眠時間ではなくむしろ眠りの質そのものが原因のようです。

質のいい睡眠とは?

昼間眠くなるのが睡眠不足でないとすると、体内時計が乱れることにより、睡眠の質が低下している可能性があります。
良質な睡眠とは、すっきりと目覚めて「よく眠れた!」と感じられ、体も脳も休めた状態をいいます。そんな睡眠をとるためには、毎日体内時計をリセットすることが必要です。

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体内時計は1日24時間ではない!?

人間の体は常にリズムを刻んでいます。昼間仕事や家事がはかどるとか、決まった時間にお腹が空くといったリズムを生み出しているのがまさにその体内時計です。
人間の体内時計は1日25時間だといわれており、地球が自転する24時間とは1時間の差があります。生活の中のさまざまな刺激がそのズレを修正しているわけですが、それができなくなってしまうと時差ボケのような状態になり、睡眠に影響が出ます。
良質な睡眠をとるには、その1時間のズレを修正すること、つまり、体内時計をきちんとリセットすることが肝心なのです。

体内時計はどうリセットする?

体内時計のリセット方法には、次の二つがあります。

光を浴びる

起きたらまずカーテンを開けて朝日を浴びましょう。光が脳に朝が来たことを伝え、地球との時計合わせが完了します。

朝食を摂る

内臓が刺激され、体に朝が来たことが伝わります。

良質な睡眠の材料となる栄養素とは?

夜眠くなるのは、単に疲れているからではなく、脳から眠りホルモンともいわれるメラトニンが分泌されるからです。良質な睡眠をとるには、メラトニンがきちんと分泌されていることも条件です。そのためにも、メラトニンの材料となるトリプトファンを摂りましょう。
トリプトファンは、肉・魚・乳製品・ナッツ類・穀類・豆類などに含まれています。肉類ではレバー、乳製品ではチーズ・ヨーグルト・牛乳に特に多く含まれています。
また、トリプトファンはバナナにも含まれているので、牛乳と合わせてバナナミルクにすれば朝食にもぴったりです。あるいは、同じくトリプトファンを含むお米と鮭やたらこでおにぎりにするのもおすすめです。
さらに、メラトニン作りをサポートするビタミンB6を一緒に摂るのもポイントです。特に、肉・魚・大豆製品などには、トリプトファンとビタミンB6の両方が含まれているものが多いので、これらの食品を摂ると、より効率がアップします。ナッツ類では、アーモンドとマカダミアナッツがその代表格です。

睡眠の質が心身の健康を左右する

メラトニンは夜になれば勝手に分泌されるというものではなく、朝日を浴びた15時間後に分泌されます。つまり、朝、体内時計をリセットするのはその意味でも大切なことなのです。
体内時計が整えば、睡眠の質がよくなる上、美容と健康にもいい変化が訪れること間違いなしです。夜食べると太るのも、実は体内時計が関係しています。
朝気持ちよく目覚め、夜自然に眠りにつくという生活が送れれば、きっと体も心ももっと元気でキレイになるはずですよ!

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