カツオは、晩春から初夏にかけての「初がつお」と秋の「戻りがつお」の2回旬を楽しめる魚です。
普段あまり意識しないという人も、旬の時期のおいしいカツオを味わってみてはいかがでしょうか?
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骨粗鬆症や動脈硬化を防ぐ栄養素が豊富
カツオは良質のタンパク質が豊富で、本マグロの赤身に次ぐ含有量です。また、骨粗鬆症を予防するビタミンDも、刺身を少し多めに食べれば、1日の摂取量を満たせるほどの量が含まれています。
そのほか、ビタミンB群、各種ミネラル、動脈硬化を防ぐ不飽和脂肪酸のIPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、タウリンなどの供給源としても高く評価できます。
ダイエット中ならレバーよりかつおの血合い
血合いの部分は、ビタミンB12や鉄が特に多く、その栄養価は動物のレバーに匹敵します。ビタミンB12は、タンパク質の代謝を促進する神経機能を正常に保つ働きのほか、悪性貧血の予防・改善にも重要なビタミンです。レバーほど脂肪がないので、ダイエット中の人にはレバー代わりに利用するのも一案です。血合い独特の血なまぐささが気になるという人もいると思いますが、佃煮などにすればおいしく食べられます。
「戻りがつお」のほうが栄養豊富
「初がつお」と「戻りがつお」では、脂肪の含有量は大きく異なり、「戻りがつお」は「初がつお」の10倍以上にもなります。また、ビタミンAやビタミンDなども「戻りがつお」のほうが豊富なので、健康をより意識して食べるなら後者のほうがおすすめです。
食べる上での注意点
ただし、カツオは鮮度が低下すると、ヒスチジンにより中毒を起こしやすくなるので、新鮮なうちに食べることを大前提としましょう。
また、アレルギー体質の人は生での多食を避けるのが無難です。