ふきのとうには、β-カロテンやカリウム、カルシウム、食物繊維が含まれています。
ふきのとう(蕗の薹)の効能
ふきのとうは、日本原産の数少ない野菜のひとつであるふきの花のつぼみで、平安時代から食べられてきた歴史ある食材です。つぼみが開かないうちが食べ頃で、天ぷらや味噌汁の具として食べるのが一般的です。
ふきのとうは、細胞老化や動脈硬化を予防するβ-カロテンや高血圧を予防するカリウム、骨を丈夫にしイライラを鎮めるカルシウム、便秘を改善する食物繊維が豊富です。
また、強い抗酸化作用によるがん予防・血糖値の上昇抑制・生活習慣病予防などの働きを持つケルセチンや、免疫力を強化し体力を向上させるケンフェロールなども含まれています。
漢方でも古くから用いられており、痰や咳を鎮め、浄血する効果があるとされています。
野生のふきのとうを摘むときは、開花前あるいは開花直後のものを選び、店頭に並んでいるものは、色がきれいで乾燥していないものを選びましょう。
冷蔵保存が基本ですが、採取あるいは購入した分は早めに食べきるのがベターです。
ふきのとうの人気&簡単レシピ
ばっけ味噌(ふき味噌)
ふきのとうで作るお味噌は春のお楽しみ。ふきのとう味噌を塗った焼きおにぎりは格別です。合わせ味噌やだし入り味噌を使う場合は、お砂糖やみりんの量を調節してください。余分な塩分を体の外に排泄させるカリウムが豊富なふきのとうは、血圧が高めな方やむくみが気になる方にもおすすめです。
ふきのとうの天ぷら
卵を使わずに作るふきのとうの天ぷら。ふきのとうには肝機能を向上させ、新陳代謝を促す成分アルカノイドが含まれているので、お酒を飲む方にもぴったりな一品ですよ。「やっと上手く合った!」という天ぷら粉の割合をお試しあれ。
ふきのとうのおひたし
春の味覚をシンプルに楽しむならこのレシピ。ふきのとうの苦味成分の一つ・ケンフェールには活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果があり、健康維持に役立ちます。どうしても苦味が気になる場合は、冷水に少し長めにさらしてください。
ふきのとうの豚バラロール
甘辛の豚バラとほろ苦いふきのとうは抜群の相性。お味噌や天ぷら以外のおいしい食べ方を探している方にも試していただきたい一品です。