糖質は人間の体の主要なエネルギー源で、1gで4kcalのエネルギーを生み出します。また、分解・吸収が早いことも糖質の特徴の一つで、ビタミンB1と一緒に摂ることにより、効率よくエネルギーに変換することができます。
脳や神経系にとっては唯一のエネルギー源
糖質には多くの種類がありますが、ほとんどの糖質は消化・吸収された後、最終的にブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は血液を通って体中の細胞に運ばれ、エネルギーとして利用されます。脳や神経系にとっては、このブドウ糖が唯一のエネルギー源になります。
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不足するとどうなる?
糖質は体内の貯蔵量が少ないため、食事をしないとわずか7時間で底をつき、血糖値が下がってしまいます。
こうした場合には、肝臓に蓄えているグリコーゲンをブドウ糖に分解して不足分を補う仕組みになっていますが、その分、肝臓の解毒作用が低下しますので、1日3回、適量の糖質を摂ることが大切です。
糖質不足が起きると、体内のタンパク質からもブドウ糖が合成されますが、その結果、筋肉量が落ちるだけでなく、病気に対する抵抗力が弱まり、疲れやすくなります。また、ダイエットなどで糖質を摂らない状態が続くと、ブドウ糖を唯一のエネルギー源としている脳がエネルギー不足に陥り、機能障害を起こす場合があります。
糖質を含む主な食材
糖質は、主に次のような食材に含まれています。
穀物(60〜70g/100gあたり)
米、パン、麺類、餅、とうもろこし
果物
桃、バナナ、みかん、いちご
イモ類(10〜30g/100gあたり)
さつまいも、じゃがいも、山芋
摂りすぎは肥満の原因に
ただし、いくら必要な栄養素といっても、摂りすぎると肥満の原因になります。あくまでも適量を守って摂取しましょう。