セージには、シネオールやカンファー、ボルネオールなどが含まれています。セージの原産地は地中海沿岸で、古代ギリシャやローマでは、薬効をもつ植物として学者たちから高い評価と支持を受け、広く用いられていました。

乾燥させた生姜を粉状にした「しょうがパウダー」は日本ではあまりなじみがない食材かもしれませんが、欧米では「ジンジャーパウダー」という名で一般的に使われています。しょうがパウダーには、炭水化物やタンパク質、脂質、マンガン、鉄などが含まれています。

シナモンには、シンナムアルデヒドやオイゲノール、α-ピネン、β-ピネンが含まれています。シナモンは苦味と甘味が混じった清涼感のある香りが特徴で、スティックタイプは噛むと辛味も感じられます。

山椒は日本生まれのスパイスで、木の芽と呼ばれる若葉や熟した果実を乾燥させたものです。山椒には、ジテルペンやフェランドレン、ゲラニオール、リモネン、サンショオールが含まれています。

コショウには、ピペリンやα-ピネン、リモネン、α-フェランドレン、β-カリオフィレン、イソピペリン、シャビシン、イソシャビシンなどが含まれています。インドのアーユルベーダでは、コショウは体の老廃物や脂肪を除去するとされています。

すだちは果皮が薄くてハリがあり、持ったときに重く感じるものを選びましょう。特に、果皮がしっかりとかたく緑色の濃いものが上質といわれています。すだちには、ビタミンCやカリウム、クエン酸、フラボノイド、テルペン、食物繊維が含まれています。

シークワーサー（シークヮーサー）には、カリウムやビタミンC、葉酸が含まれています。シークワーサーの旬は9〜10月です。冷暗所や冷蔵庫で保存する場合は約2週間が賞味期限の目安になりますが、冷凍の場合は半年以上もちます。

三宝柑は、できるだけ持ち重りがして皮にハリとつやがあるものを選びましょう。三宝柑には、ビタミンCやカリウムが多く含まれています。

クローブはインドネシアのモルッカ諸島原産で、開花する前のつぼみを乾燥させてスパイスにします。クローブには、オイゲノールやサリチル酸メチル、アセチルオイゲノール、バニリンが含まれています。

カレーパウダーはコリアンダーやクミン、唐辛子、ウコンなどを調合したもので、鉄分やモリブデンが含まれています。粉末状のカレーパウダーを使ってカレーを作る場合は、小麦粉を加えないととろみがつきません。

マスタードはからし菜類の種で、ホワイト、ブラック、ブラウン（和がらし）の3つのタイプに大別できます。ホワイトにはパラヒドロキシベンジルイソチオシアネート、ブラックにはアリルイソチオシアネートが含まれています。

からしには、アリルイソチオシアネートが含まれています。アリルイソチオシアネートには細菌の増殖を抑える作用もあるため、食中毒予防にも効果があります。そのほか、防腐作用もあるため、醤油の防腐剤として使われることもあります。