体がものすごくだるい、朝起きるのがつらい、めまいがするなどの症状はありませんか？これらの不調は、貧血から来ている可能性大です。

重大な病気の可能性も!? まずは病院へ

更年期の貧血は、鉄不足だけでなく、女性ホルモンが減少して自律神経が乱れたり、交感神経と副交感神経のバランスがくずれたりすることも原因になります。重大な病気が潜んでいることもあるので、まずはきちんと検査を受けてみましょう。

貧血の原因と症状

貧血は、体内で酸素を運ぶ赤血球を十分に作ることができなくなると起こります。赤血球の成分の一つは鉄ですから、食事で摂る鉄が不足するのも貧血の原因になります。
症状としては、少し耳が聞こえにくくなり、だんだんひどいめまいが現われるなどがありますが、更年期に多いのは、主に体がふわふわして地に足がつかないようなめまいです。また、ひどい肩こり、寝つきが悪いなども貧血が原因で起こることがありますが、自律神経失調などと誤診されがちです。
更年期特有の不定愁訴を訴える女性の4人に1人は貧血状態で、貧血の改善により症状が軽くなったという例もあります。検査を受けて貧血とわかったら、鉄をしっかり摂る食事を実践しましょう。

動物性食品を積極的に

鉄は吸収のよいヘム鉄を積極的に摂りましょう。ヘム鉄を多く含むのは、豚レバー・鶏レバー・あさり・かつお・卵などの動物性食品です。
厚揚げ・レンズ豆・納豆・ひじき・ほうれん草などの植物性食品に含まれる鉄は体内への吸収率がよくありませんが、タンパク質やビタミンCなどがその吸収を助けてくれます。

毎食料理に使って少しずつ摂取

といっても、鉄をまとめて摂るのは難しいので、鉄が多い食品を少しずつでも毎食料理に使うよう心がけましょう。