栗はちみつは、カラメルのような濃い茶褐色に、栗独特の香りと渋みがあるクセの強いはちみつですが、この風味がやみつきになる人も多いはちみつです。鉄分などのミネラルやビタミンが豊富で栄養価が高く、のどの痛みや貧血を改善したい方、胃腸の弱い方にお勧めです。

栗花はちみつの特徴

栗はちみつは、6〜7月初旬頃に咲く栗の花から採集したはちみつです。

• 雨季にあたるため、雨の日はみつばちがあまり外に出ない
• みつばちの天敵であるクマに蜜や幼虫を狙われる時期（ツキノワグマが一番好きなのは栗はちみつだそうです）
• 国内の栗の木が減少している

などの理由から採蜜が難しい部分もありますが、花の開花期が約１ヶ月と長く、花の蜜が多いという長所もあります。

栗の花のはちみつは、なんといっても香りがとても独特です。人気テレビ番組の探偵ナイトスクープでは「野良犬のにおい」と紹介されるほどでした。しかし、はちみつ好きには「食べると癖になる。栗はちみつに一度はまったら他は食べれない」というほどで、通にはたまらない自然の味覚のようです。

その味わいは、黒糖のようなコクがありますが、栗特有の渋みとほろ苦い後味があり、甘さは控えめです。

栗はちみつの濃い茶褐色は、ミネラルなどの栄養が豊富な証拠。咳止めや喉の痛み、貧血改善、胃腸の機能強化にもお勧めです。はちみつ自体、栄養と薬効の高い食品ですが、その中でも栗はちみつは特に栄養価が高いはちみつです。

⇒　はちみつの薬効と効果的な食べ方、活用法は、次の記事で紹介しています。

日本では健康食品として注目されている栗はちみつですが、ヨーロッパではお菓子作りの定番材料で、特にイタリアやフランスで人気が高いはちみつです。なお、ヨーロッパ産の栗はちみつは、国産よりもクセの強い商品が多いようです。

レシピとしては、香ばしさを活かして焼き菓子に使ったり、ハード系のチーズやパン（ライ麦パン、ナッツ入りパン、クロワッサン）などと合わせると美味しく食べられます。ナッツとの相性は抜群で、栗はちみつにローストナッツを一週間くらい漬け、スイーツやアイスに添えると美味しさが引き立ちます。コーヒーや濃いめの紅茶に入れるのもお勧めです。

栗はちみつのレシピ

クセの強い栗はちみつですが、栄養価も高く、自然で天然の健康食品として人気です。ヨーロッパではお菓子作りに使われます。

栗はちみつベイクドチーズ

砂糖不使用の栗ずくしケーキです。はちみつの甘さだけで作るちょっとリッチなベイクドチーズケーキ。栗をふんだんに使って贅沢なのに作り方は混ぜるだけの簡単レシピです。

ゴルゴンゾーラとラフランス

クセの強いブルーチーズと、クセの強い栗はちみつという個性的な組み合わせを、トーストしたバケットに乗せて。ワインとの相性バツグンです。

ナッツのはちみつ漬け

ナッツと相性がいい栗はちみつで作る、ナッツのはちみつ漬け。アーモンド、胡桃、カシューナッツをローストして、はちみつに１週間〜10日ほど漬けます。ヨーグルトにかけると美味しです。

キャラメルナッツタルト

ヨーロッパ風に栗はちみつを使ってお菓子作りはいかがですか？キャラメル作りは意外と簡単です。栗はちみつの相性のよいナッツと組み合わせがオススメのタルトレシピです。

栗はちみつを料理に使うときには、クセの強い食材や味の濃い料理と合わせるのが良いでしょう。肉の臭みを消すのに使ったり、酢豚や豚の角煮などの中華料理の甘味、煮物やカレーにまろやかさをプラスするなど、味の濃い料理に活用できます。味にインパクトがあるはちみつなので、隠し味としては不向きです。

栗はちみつのおすすめ３つ

おすすめ１
Mielizia(ミエリツィア) 栗の有機ハチミツ 400g
栗はちみつの定番といえば、イタリアの高級ハチミツブランドであるミエリツィアの有機ハチミツ。オーガニック100%の生はちみつで、産地はトスカーナ州。イタリアン・アルプスとアペニン山脈の栗林で夏の終わりに採蜜されます。暗赤色で、タンニンに富んだ渋みのある大人の味わいは、後味にほろ苦さが残ります。

おすすめ２
国産栗はちみつ 500ｇ（群馬県産）小林養蜂園
群馬県で採蜜された国産の栗はちみつ。もちろん無添加の純粋天然はちみつです。ミネラルが豊富で栄養価が高い栗はちみつは、国産の方が食べやすい商品が多いようです。ただし、産地や年度によって苦味が強さが変わるので、出品者の商品説明を参考にしましょう。

おすすめ３
国産　栗はちみつ（120g）マルアイ食品
小さいサイズで、栗はちみつをちょっと試してみたい方向けです。栗独特の香りと軽い渋みがあり、その風味がチーズによく合います。ケーキ作りにもおすすめです。