ガムは1848年にアメリカ合衆国でジョン・カーティスがパラフィンガムを発売したのが最初とされていますが、当時のガムには味がありませんでした。甘味料のほかに香料を加えた現在のような味つきガムが初めて発売されたのは、1869年のことです。
ガムの特徴
ガムとは、ガムベースに味や香りをつけ、かむことで風味や口当たりを楽しむ菓子の総称で、チューインガムとも呼びます。一般的な種類としては、板状の板ガム、粒状の粒ガム、球状のガムボールがあり、これらのほとんどに個包装がなされています。
ガムベースの主原料としては、南米産のアカテツ科の樹木サポジラから採れる樹液を煮て作る天然樹脂のチクルが用いられますが、現在ではコスト削減やかみ心地の調整などを目的に、松脂を加工して作るエステルガム、合成樹脂である酢酸ビニル樹脂やポリイソブチレンも用いられています。これらに卵の殻などから作られる炭酸カルシウムを加えて堅さを保持させるほか、風味づけの甘味料・香料などが加えられ成型されます。風船ガムには、よく伸びる酢酸ビニル樹脂がよく使われています。味は配合する材料によって自由に設定できますが、多くの場合は甘味がついています。また、キシリトールガムなど砂糖が配合されていないガムは、歯磨きの代わりにかまれることがあります。
ガムは1848年にアメリカ合衆国でジョン・カーティスが「メイン州純正スプールガム」というパラフィンガムを発売したのが最初とされていますが、パラフィンでできていた当時のガムには味がありませんでした。1860年頃、メキシコのサンタ・アナ将軍がチクルにはかむと歯が白くなる効能があることを発見し、あめ玉状にして売り出しましたが、まだ味がついていませんでした。しかし、将軍の支援者であったアメリカ人トーマス・アダムスがチクルに甘味料を加え、「アダムス・ニューヨーク」というチクルガムを発売したことで人気を得、一気に普及しました。そして1869年には、甘味料のほかに香料を加えた初の味つきガムをジョン・コルガンが発売しています。風船ガムは1880年代には存在しており、最初の製造者はフランク・ヘンリー・フリアーと伝えられています。また、ガムの自動販売機は、アメリカでは19世紀末にはすでに存在していました。
日本には1916年(大正5年)に初めて輸入され、1928年(昭和3年)から国内でも生産されるようになりました。また、平安時代には6月1日に餅などの固いものを食べて健康と長寿を祈る歯固めの風習があったことから、1994年に日本チューイングガム協会が同日をガムの日・チューインガムの日と設定しました。
ガムは通常かむだけで飲み込まない菓子ですが、飲み込んだとしてもガムベースは体内に吸収されず、多少残っても便として排出されるため、健康上の問題はないとされています。ただし、のどに詰まらせる恐れがあるため注意が必要です。
ガムのおすすめ売れ筋商品
Amazonベストセラー1
モンデリーズ・ジャパン クロレッツXPオリジナルミントボトルR
Amazonベストセラー2
ロッテ キシリトールガム ライムミント ファミリーボトル
Amazonベストセラー3
明治 キシリッシュレインボーアソートボトル
Amazonベストセラー4
【歯科専用】キシリトールガム ボトルタイプ
Amazonベストセラー5
ロッテ キシリトールタブレット グレープ味
※2017年5月時点のAmazonランキングを参考にしています。
楽天おすすめガム商品1
【歯科医院専用】リカルデント 粒ガムボトル
楽天おすすめガム商品2
【歯科専売品】ポスカ・エフ(POs-Ca F)パウチタイプ
Amazonで人気 | 楽天で人気 |
ガムの食品成分表
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)に準拠しています。表の見方や注意事項は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省のページを参照してください。
板ガム(チューインガム)の食品成分部分をクリックすると開閉します。
- 板ガムの成分表 可食部100g当たり
-
[ 成分表 ] 単位: /100g エネルギー 388kcal 水分 3.1g たんぱく質 0g アミノ酸組成によるたんぱく質 – 脂質 0g トリアシルグリセロール当量 – 飽和脂肪酸 – 一価不飽和脂肪酸 – 多価不飽和脂肪酸 – コレステロール 0mg 炭水化物 96.9g 利用可能炭水化物(単糖当量) – 水溶性食物繊維 0g 不溶性食物繊維 0g < 食物繊維総量 > 0g 灰分 Tr ナトリウム 3mg カリウム 3mg カルシウム 3mg マグネシウム – リン Tr 鉄 0.1mg 亜鉛 – 銅 – マンガン – ヨウ素 – セレン – クロム – モリブデン – ビタミンA(レチノール) 0μg ビタミンA(α-カロテン) – ビタミンA(β-カロテン) – ビタミンA(β-クリプトキサンチン) – ビタミンA(β-カロテン当量) 0μg ビタミンA(レチノール活性当量) 0μg ビタミンB1 0mg ビタミンB2 0mg ナイアシン(ビタミンB3) 0mg ビタミンB6 – ビタミンB12 – 葉酸(ビタミンB9) – パントテン酸(ビタミンB5) – ビオチン(ビタミンB7) – ビタミンC 0mg ビタミンD (0)μg ビタミンE(α-トコフェロール) – ビタミンE(β-トコフェロール) – ビタミンE(γ-トコフェロール) – ビタミンE(δ-トコフェロール) – ビタミンK – 食塩相当量 0g アルコール – 硝酸イオン – テオブロミン – カフェイン – タンニン – ポリフェノール – 酢酸 – 調理油 – 有機酸 – 重量変化率 – 廃棄率 20% () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
廃棄部位: ガムベース
糖衣ガム(チューインガム)の食品成分
- 糖衣ガムの成分表 可食部100g当たり
-
[ 成分表 ] 単位: /100g エネルギー 390kcal 水分 2.4g たんぱく質 0g アミノ酸組成によるたんぱく質 – 脂質 0g トリアシルグリセロール当量 – 飽和脂肪酸 – 一価不飽和脂肪酸 – 多価不飽和脂肪酸 – コレステロール 0mg 炭水化物 97.6g 利用可能炭水化物(単糖当量) – 水溶性食物繊維 0g 不溶性食物繊維 0g < 食物繊維総量 > 0g 灰分 Tr ナトリウム 2mg カリウム 4mg カルシウム 1mg マグネシウム – リン Tr 鉄 0.1mg 亜鉛 – 銅 – マンガン – ヨウ素 – セレン – クロム – モリブデン – ビタミンA(レチノール) 0μg ビタミンA(α-カロテン) – ビタミンA(β-カロテン) – ビタミンA(β-クリプトキサンチン) – ビタミンA(β-カロテン当量) 0μg ビタミンA(レチノール活性当量) 0μg ビタミンB1 0mg ビタミンB2 0mg ナイアシン(ビタミンB3) 0mg ビタミンB6 – ビタミンB12 – 葉酸(ビタミンB9) – パントテン酸(ビタミンB5) – ビオチン(ビタミンB7) – ビタミンC 0mg ビタミンD (0)μg ビタミンE(α-トコフェロール) – ビタミンE(β-トコフェロール) – ビタミンE(γ-トコフェロール) – ビタミンE(δ-トコフェロール) – ビタミンK – 食塩相当量 0g アルコール – 硝酸イオン – テオブロミン – カフェイン – タンニン – ポリフェノール – 酢酸 – 調理油 – 有機酸 – 重量変化率 – 廃棄率 20% () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
別名: 粒ガム
廃棄部位: ガムベース
風船ガム(チューインガム)の食品成分
- 風船ガムの成分表 可食部100g当たり
-
[ 成分表 ] 単位: /100g エネルギー 387kcal 水分 3.3g たんぱく質 0g アミノ酸組成によるたんぱく質 – 脂質 0g トリアシルグリセロール当量 – 飽和脂肪酸 – 一価不飽和脂肪酸 – 多価不飽和脂肪酸 – コレステロール 0mg 炭水化物 96.7g 利用可能炭水化物(単糖当量) – 水溶性食物繊維 0g 不溶性食物繊維 0g < 食物繊維総量 > 0g 灰分 Tr ナトリウム 3mg カリウム 4mg カルシウム 3mg マグネシウム – リン Tr 鉄 0.1mg 亜鉛 – 銅 – マンガン – ヨウ素 – セレン – クロム – モリブデン – ビタミンA(レチノール) 0μg ビタミンA(α-カロテン) – ビタミンA(β-カロテン) – ビタミンA(β-クリプトキサンチン) – ビタミンA(β-カロテン当量) 0μg ビタミンA(レチノール活性当量) 0μg ビタミンB1 0mg ビタミンB2 0mg ナイアシン(ビタミンB3) 0mg ビタミンB6 – ビタミンB12 – 葉酸(ビタミンB9) – パントテン酸(ビタミンB5) – ビオチン(ビタミンB7) – ビタミンC 0mg ビタミンD (0)μg ビタミンE(α-トコフェロール) – ビタミンE(β-トコフェロール) – ビタミンE(γ-トコフェロール) – ビタミンE(δ-トコフェロール) – ビタミンK – 食塩相当量 0g アルコール – 硝酸イオン – テオブロミン – カフェイン – タンニン – ポリフェノール – 酢酸 – 調理油 – 有機酸 – 重量変化率 – 廃棄率 25% () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
廃棄部位: ガムベース