白菜には、ビタミンCやカリウム、カルシウム、食物繊維が含まれています。
白菜の効能
白菜には、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出するカリウムが多く含まれているので、高血圧などの生活習慣病を防ぎます。さらにカリウムには腎臓の機能を高め、老廃物の排出を促進し、筋肉を強化する働きもあります。
豊富なビタミンCは免疫力をアップさせ、風邪予防に効果を発揮します。また、食物繊維も含まれているので、コレステロールを排出して動脈硬化の予防効果や、お腹の調子を整えて便秘の解消に役立ちます。
硫黄化合物グルコシノレートは分解されてイソチオシアネートを生成し、解毒機能を強化し、発ガン物質を体外に排出します。辛味成分のアリルイソチオシアネートには、ガン予防や血栓防止作用があります。有臭成分のインドールは、キャベツの中から発見された植物ホルモンで、発ガン物質の毒性を消失させる解毒作用があります。
中国では、白菜の芯の部分を煮込んだスープが風邪の予防薬として利用されています。
にんじんやにんにくと一緒に摂ると、これらに含まれる強力な抗酸化作用との相乗効果で、ガン予防効果がアップします。
白菜の人気&簡単レシピ
白菜は、英語ではChinese cabbage(中国のキャベツ)と言い、国際的にはキャベツ類と見なされているようです。原産地も中国で、蕪(カブ)と漬菜(ツケナ)の自然交雑から生まれたとされています。
結球白菜、半結球白菜、不結球白菜に区別され、結球白菜が最も多く出回っています。結球白菜は、柔らかくて繊維が少ない特徴があります。白菜は、キャベツよりたんぱく質や糖質が少なく、低エネルギーの冬野菜で、鍋料理には欠かせません。
アブラナ科の白菜の旬は、11月から1月。主な産地は、茨城や千葉、長野などです。白菜の選び方は、外葉の緑色が濃く、胴がよく張っていて、巻がしっかりとかたく、重量感があり、根の切り口が新鮮で乾燥していないものが良いでしょう。カットされている白菜は、断面が盛り上がっていないものを選びましょう。
保存方法は、丸ごとのものは新聞紙に包んで根元を下にして、冷暗所で立てて保存します。使い残したものはラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。
白菜の主な調理法は、塩漬けやキムチなどの漬物、炒め物、煮物、和え物、鍋物などです。水分が多いので、油と塩を少々加えて、少量の水で蒸し煮にすると旨味が凝縮します。