白菜は中国が原産で、日本へは江戸時代の終わりに渡来しましたが、実際に普及したのは、日清戦争で兵士が種を中国から持ち帰って栽培を始めてからといわれています。
女性や高血圧症の人におすすめ
白菜の約95%は水分ですが、栄養素はバランスよく含まれており、そのなかでも豊富なのがビタミンCとカリウムです。
ビタミンCは、体に抵抗力をつけて風邪の予防に効果を発揮するほか、肌をきれいにするという女性にうれしい効果があります。
カリウムは芯の部分に多く含まれており、体内の余分なナトリウムを体外に排出し、利尿効果を高めます。降圧作用もあるので、高血圧が気になる人は、刻んでチャーハンに入れるなどの工夫をして積極的に摂りましょう。
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食物繊維たっぷりでも胃にやさしい
ほかにも、βカロテン・ビタミンE・カルシウム・食物繊維などが含まれています。特に、食物繊維は100gあたり1.3gも含まれており、便秘の改善だけでなく大腸ガンの予防にもなります。
白菜はやわらかい繊維質のため、加熱すると食べやすくなり、胃腸の弱い人にもおすすめです。また、タンパク質と糖質が少なく低カロリーという、体にやさしい野菜でもあります。
インドールの解毒作用がガン予防に効果的
白菜にはインドールという植物ホルモンが含まれています。このインドールには、発ガン性物質を解毒する作用があり、大腸ガンや胃ガンの予防に効果があるといわれています。インドールは、同じアブラナ科のキャベツやかぶにも含まれています。
食べ切れるか心配なときはミニ白菜を
白菜は、かぼちゃ・小松菜・にんじん・アシタバ・大根の葉など、ビタミンCやβカロテンが豊富な緑黄色野菜と一緒に摂ると美肌効果がアップします。
通常の白菜は1球3〜4kgですが、ミニ白菜なら1kg前後とかなり小型なので、ひとり暮らしでも食べ切れますよ。