菊花茶は中国で馴染みの深いお茶で、日常では花茶として親しまれています。菊花は生薬用途に2000年以上前から栽培されており、これを配合した漢方薬はとても多く存在します。
漢方の本場では眼精疲労解消の定番
一般的に目の疲れの解消といえばブルーベリーが思い浮かびますが、漢方の本場中国では「目の疲れ解消=菊花茶」というほど定番となっています。菊花茶には、豊富な栄養素に加えて消炎・鎮静など目の疲れを癒やす効能があるといわれています。
風邪対策からアンチエイジングまで
菊花茶はひきはじめの風邪の解毒効果や頭痛改善効果もあるといわれています。さらに、世界最古の薬学書「神農本草経」に「長く飲み続ければ老化を遅らせる」という記述があるように、アンチエイジング効果も期待できます。
豊かな香りでリラックス
菊花茶の特徴である豊かな香りには高いリラックス効果があるといわれています。リラックスした状態を保つことで免疫力が高まり、風邪対策やアンチエイジングにもよい影響を与えると考えられています。
菊花茶のおいしい淹れ方
- あらかじめ茶器をお湯で温めておきます。
- 菊花1~2g(花10個ほど)に対し、沸騰直後のお湯100mlを目安に注ぎ、約1分蒸らして飲みます。
- 1回分の菊花で4煎目くらいまでおいしく飲めます。
菊花茶は菊花だけをポットに入れてお湯で煎じても飲めますが、飲みづらい場合はハチミツや氷砂糖などを加えるとおいしく飲めます。中国ではほかのお茶にブレンドして飲むのが一般的で、上海では緑茶、香港ではプーアール茶に菊花をブレンドして飲むのが好まれますが、紅茶や烏龍茶などお好みのお茶に菊花を数個加えれば、さらにおいしく飲めます。