菊芋はショウガに似た根を持つキク科の植物で、秋になると菊に似た黄色の花を咲かせます。近年ではヨーロッパにおいて成分の研究が進み、栄養価や薬理効果が非常に高いことが判明したことから、世界中の注目を集めています。
この菊芋がダイエットで注目されているのは、天然のイヌリンを最も豊富に含んでいるからです。
血糖値を下げて糖尿病予防
菊芋はイヌリンという良質な食物繊維を世界中の植物で最も多く含んでいます。このイヌリンには血糖値を下げる作用があるため、糖尿病予防に適しているといわれています。その効果をより高めるためには、菊芋茶を食事中に飲むのがよいとされています。
低インシュリンダイエットをサポート
低インシュリンダイエットとは、血糖値を低く保つことでインシュリンの脂肪合成を阻止し、脂肪燃焼を促進するダイエット方法です。菊芋茶には血糖値を下げる働きがあるため、低インシュリンダイエットの効果を高めるためのサポート飲料としても非常に適しているといわれています。
アレルギーなどの改善にも有効
イヌリンは腸内で分解されてフルクトオリゴ糖となり、腸内善玉菌を増やす効果があるといわれています。腸内善玉菌が増えることで便秘解消やがん予防、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気の改善にも効果があると考えられています。
菊芋茶のおすすめの飲み方
ホットの場合
ホットで飲む際はショウガを加えるとひと味違った味わいが楽しめます。ただし、菊芋茶の味自体はそれほど強くないため、ショウガを入れすぎるとショウガの味しかしなくなってしまいます。入れる量には注意しましょう。
アイスの場合
夏には冷やして飲むのもおすすめです。また、焼酎と混ぜてお茶割りロックといった飲み方も楽しめます。
菊芋茶の味はそば茶に似ており、どことなく芋っぽい香りがしますが、臭みのない薄めの味なので、飲みすぎても胃もたれするようなことはありません。そのため、健康茶は種類が多すぎてどれを選べばいいかわからないという方の入門編としてもおすすめのお茶です。
イヌリンをしっかりと摂取したい人は、菊芋の粉末やサプリメントもあります。
イヌリンは安価なパウダータイプが売られていますが、それらは化学的・人工的に作られたイヌリンです。天然のイヌリンを摂取するなら菊芋がおすすめです。