色種茶は中国・福建省の安渓やショウ州で本山・梅占・福雲という品種を絶妙にブレンドして作られる烏龍茶で、さっぱりとした爽やかな香りが特徴です。生産量が非常に多く、烏龍茶のシェアの半分ほどを占めるポピュラーなお茶として親しまれています。
烏龍茶のグレードや等級
烏龍茶は特級・1級・2級・3級・4級などグレードが定められており、このグレードが低いほど茶葉の形状が悪く、細切れ状態の粉茶に近いものとなっています。中にはグレードや等級がない銘柄もありますが、以下の銘柄にはグレードが定められています。
- 鉄観音茶
- ミン北水仙茶
- ミン南水仙茶
- 色種茶(安渓)
- 色種茶(ショウ州)
特級から4級までの5段階はどの銘柄にも設定されており、徐々に茶葉のランクが下がっていきます。5級については表示されている場合とされていない場合があり、6級の葉の大きな粗茶と7級の粗茶は水仙茶と色種茶には定められています。また、8級・9級も水仙茶と色種茶にのみ定められており、グレードの低い茎茶の上級・下級というようにランク付けされています。
色種茶に含まれる有効成分と期待できる効果・効能
カフェイン
カフェインには、利尿作用・覚醒作用・疲労回復などの効果が期待できます。
テアニン
アミノ酸の一種であるテアニンにはリラックス効果があるといわれています。
カテキン
カテキンには、がん予防・血圧上昇抑制・抗菌・抗ウイルス・虫歯予防などに有効とされています。
ポリフェノール
ウーロン茶ポリフェノールが膵臓から排出されるリパーゼの働きを阻害することで脂肪の吸収を抑えるため、肥満防止に役立つといわれています。
タンニン
タンニンは抗酸化作用が期待できるほか、下痢予防にも役立つと考えられています。
ちなみに、色種茶は鉄観音茶と似た製法で作られるため、丸みを帯びた茶葉の形状が似通っています。購入の際は間違えないように注意しましょう。