美味しい夏バテ防止食と言えば鰻(ウナギ)!
そう思い込んでおられる方が多いようですが、何をおっしゃるウサギさん。
日本の夏には、ウナギよりさらに栄養満点で、かつ、低カロリーの魚類が水揚げされるのです。それが瀬戸内海名物の鱧(ハモ)です。
ハモ(鱧)の効能
ハモには、豊富なビタミン&ミネラルと、EPA・DHA、コンドロイチン硫酸などが含まれています。
ハモのビタミンに注目!!
ハモは漢字で、さかなへんに豊かと書いて『鱧』。その名に相応しい豊かな味わいと栄養素、そして、効果効能を秘めています。例えばビタミン類は、ビタミンA、ビタミンB1・B2・B3・B5・B6・B9・B12、ビタミンC・ビタミンD・ビタミンEと11種類も含んでいます。これは、世界一栄養価の高い果菜類と言われるアボカドの10種類を上回る数で、ウナギにあってハモにないビタミンはB7だけなのです。
とは言え、ビタミンB7は、人間の場合、腸内細菌による生成が可能なため、意識して摂取しなくても欠乏症になる事はめったにありません。確かに三大栄養素の代謝に関与する大切なビタミンではありますが、卵や納豆、ブロッコリー・イワシと言った身近でお手頃価格の食品に多く含まれているところから、バランスの良い食生活さえ心がけていれば、無理にウナギに頼る必要はないと言えそうです。
それよりも、是非とも注目して頂きたいのがビタミンAとビタミンB9の含有量です。ともに100gで見た場合、ウナギは2400μg。それに対し、ハモは59μgと、あまりの差に、思わず“流石はウナギ!!”とばかりの歓声を上げたくなります。事実、免疫力や目の機能を高めるビタミンAは、元気で長生きを実現するためにはなくてはならない栄養素。ウナギが健康食品として支持される最大の理由は、このビタミンAの豊富さにあると言っていいでしょう。
ビタミンAは摂りすぎ要注意
水に溶けない脂溶性のビタミンAは、必要以上に摂取すると、余分な油分となって血中や肝臓に蓄積されます。すると、肝機能低下から様々な不具合を来すため、1日の上限摂取量が定められていて、それが3000μg。さらに、妊婦の場合は、ビタミンA過剰症による奇形児の誕生リスクが高まるところから、1日の理想が600μg、上限が1500μgと指示されています。つまり、ウナギで栄養をというプレママの親心は、おなかの中の赤ちゃんにとってはありがた迷惑なのです。
妊婦に大切な葉酸(ビタミンB9)
一方で、知的障害や下半身の運動機能麻痺という症状を持つ事の多い「先天性神経管閉鎖障害(せんてんせいしんけいかんへいさしょうがい)」の発症リスクを大幅に下げるのが葉酸こと「ビタミンB9」。しかも、このビタミンは水に溶ける水溶性のため、多めに取り込んでも、必要量だけ使うと後は尿と一緒に排泄されてしまいます。そこで、五体満足で丈夫な赤ちゃんを産むためには、毎日しっかり摂取しなければならないのです。
そのビタミンB9の含有量を見ると、ウナギは100gあたり14μgなのに対し、ハモは21μgと断然多い! こうなると、特に葉酸を必要不可欠とする妊娠初期は、ビタミンAの過剰摂取を大幅に抑えられると同時にビタミンB9をたっぷり得られるハモこそ、理想の栄養食なのです。
ビタミン | ハモ | ウナギ |
---|---|---|
A | 59μg | 2400μg |
B1 | 0.04mg | 0.37mg |
B2 | 0.18mg | 0.48mg |
B3 | 3.8mg | 3.0mg |
B5 | 0.46mg | 2.17mg |
B6 | 0.23mg | 0.13mg |
B7 | 0μg | 6.1μg |
B9 | 21μg | 14μg |
B12 | 1.9μg | 3.5μg |
C | 1mg | 2mg |
D | 5.0μg | 18.0μg |
E | 1.1mg | 7.4mg |
ハモのミネラルに注目!!
ハモはビタミン豊富な上、食材のうまみ成分と言われる良質なミネラルもふんだんに含む美食魚です。
ミネラルは金属源の総称で、約110種類もあると言われていますが、いずれも私たちの体内で作り出す事は出来ません。ところが、人の体は、炭素・窒素・水素・酸素にミネラルを加えて作られているのです。つまり、人はミネラルなしでは生きていけない訳で、もし不足すれば、たちまちミネラル欠乏症となり、骨密度の低下や免疫力の低下、血行不良などを引き起こし、病気や怪我に繋がります。頻繁に貧血症状に見舞われたり、骨が弱い、風邪を引きやすいといった体質は、典型的ミネラル欠乏の例でしょう。改善を試みなければ、近い将来、重篤な事態に発展するかも知れないのです。
因みに、私たちの生命維持に必要不可欠だとされる必須ミネラルは16種類。
そのうち、カルシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・ナトリウム・マグネシウムの7つは、身体を正常に維持していくために1日100mg以上の摂取を義務付けられている「主要アミノ酸」です。
その他、亜鉛・クロム・コバルト・セレン・鉄・銅・マンガン・モリブデン・ヨウ素の9つの成分も必須ミネラルですから、数量的な定めはなくても意識的な摂取は絶対条件なのです。
そんな必須ミネラルのうち、半分以上の9種類がハモには含有されています。特にカリウムは450mg、リンは280mgと、ハモをたった100g食べるだけで、1日の必要量が十二分に賄えるのです。さらに、ナトリウムも66mg、カルシウムも79mgですから、1日の必要量の半分以上を調達できます。これにプラスして、鉄や銅、亜鉛、マンガン・マグネシウムも補充できるという事で、まさしく栄養機能食品であると言えるでしょう。
もちろんウナギもミネラル豊富な魚で、ハモにはないヨウ素・セレン・クロム・モリブデンも含有していますから、16種類のうち13をカバー! 足らずは塩素と硫黄、それにコバルトだけです。
しかし、ハモにはウナギにはない素晴らしい魅力が潜んでいるのです。
ハモの真の魅力とは?
ウナギと違い、ハモは実に淡泊な魚です。にも関わらず、豊富なビタミンとミネラルを含んでいます。つまり、ハモの栄養価は、脂肪ではなく、ビタミンやミネラルが主だという事なのです。
実際、ウナギのエネルギーは100gあたり255kcalで、脂質は19.3g。それに対し、ハモは100gあたりのエネルギーが144kcalで、脂質は5.3gです。そう、エネルギー量は半分強なのに、脂質は3分の1以下だという訳です。加えて、タンパク質はウナギが17.1g、ハモが22.3gという事で、いかにヘルシーかがよく分かります。しかし、ミネラルがうまみとなって出るため、決してパサパサする事なく、上品なコクを醸し出しているのです。
確かに、ウナギの脂肪には、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く、大人はボケ防止になり、子供は賢くなれると言われています。しかし、ハモの脂肪もまた、EPAやDHAを豊富に含む良質な脂肪です。ようするに、ウナギの持つ栄養価はハモも持っていて、ウナギに期待できる効果効能はハモにも期待できるのです。
それもそのはず、ウナギもハモも同じ「脊索動物門・脊椎動物亜門・条鰭綱・ウナギ目」の魚類。ただし、ウナギは淡水魚なのに対し、ハモは海水魚です。太平洋の荒波にもまれながら、自らも身体をくねらせ逞しく泳いでいます。だからこそ、余分な脂肪がなく、引き締まった筋肉質で淡泊な味わいを堪能できるという訳です。
しかも、ハモは海ではちょいと恐れられる肉食魚。目の後ろまで裂ける口に、鋭い歯が多数並び、獲物を見つけようものなら、すっと近付き、大きな口でパクり!
あとは強靱な歯でボリボリと砕いて美味しそうに味わいます。特にカニやエビ、イカといった甲殻類が大好物のグルメ魚だけに、私たち人間は一層美味しく食べられるのでしょう。そこが、川で虫やザリガニなどを食べている天然ウナギとの大きな違いの一つです。
また、ハモは非常に生命力が強く、真夏に水揚げされるにも関わらず、数日は生き延びる事が出来ます。太平洋から遠く離れた京の都で夏の風物としてもてはやされるようになったのは、その日持ちが理由です。ただし、いくら鮮度のいいハモでも、生では食べられません。何故なら、その血液中には「イクシオトキシン」という毒が入っているからです。もっとも、フグのように人の生命を脅かすほど強力の毒素ではありませんが、それでも下痢をする可能性は高く、体調不良の時なら大事に至る事も考えられるでしょう。
そこで、加熱し血中のイクシオトキシンを完全に分解してから食するのが鉄則となっています。これはウナギも同様なのですが、ウナギと異なり、淡泊な魚だけに、その調理法は幅広いのが嬉しい。それこそ、刺身以外は何でもありという感じで、定番の湯引きから焼き物、揚げ物、そして鍋物まで異なる味わいを楽しめます。
個人的には目の前で湯引きする「ハモシャブ」がお薦め!
暑い時に鍋という事で驚かれるかも知れませんが、京都の旦那衆の間では、高雄(たかお)や貴船(きぶね)の川床、あるいは、鴨川沿いの納涼床(のうりょうゆか)で川風を浴びながらハモ鍋をつつくのが夏の道楽の一つとされているのです。しかも、ハモ鍋なら、野菜もふんだんに食べられますし、締めはご飯を入れてハモ雑炊!! 至福の一時に身も心も満腹できる事でしょう。
ウナギではなくハモ!
京都の旦那衆のようなしゃれた土用の丑の日を過ごされてみてはいかがでしょうか?
<文:健康通(けんこうどおり)>
ハモの人気&簡単レシピ
ハモは体長約2メートルで、ハモ科の魚です。鋭い歯で噛み付くことから『はむ(噛む)』 ⇒ ハモ となりました。
ハモの旬は、6月〜8月。
主な生息地は、福島より南、東シナ海の沿岸よりの海底です。特に瀬戸内海と九州に多く生息しています。
ハモの食べ方
ハモは小骨が多いため、身を開いてから、3cm(一寸)につき24筋ほどの切れ込みを入れて小骨を切断します。このとき、皮は切りません。この下処理を「骨切り」と言います。
この骨切りを丁寧におこなって、熱湯に通すと、反り返って広い花のように身が開きます。これを、「湯引きはも」、「ぼたんはも」と呼びます。
ハモは、蒲焼き、ぼたんはも、はもきゅう(はもときゅうりの酢の物)、照り焼き、てんぷら、椀だね、高級練り製品などにして食べられます。
鱧しゃぶ
京都の夏の風物詩、ハモを存分に楽しめる本場のレシピ。ハモの食べ方で、一番贅沢でおいしいしゃぶしゃぶです。祇園祭の前後は老若男女「鱧ずくし」の京都を味わいましょう!
ハモの白焼き
身の方は焼きすぎると固くなるので、火を通しすぎないように要注意。塩とワサビがぴったり♪他にもワサビ醤油や叩いた梅干しなど、お好みでどうぞ。
ハモの照り焼き
串打ちが大変な蒲焼きと違い、これなら簡単に調理できます。おいしさのポイントは焼き方。皮目をしっかり焼き、一度だけひっくり返し、身のほうをサッと焼きましょう。
ハモの湯引き
梅肉に限らず、ポン酢、ゆず塩、抹茶塩などお好みのもので。いろんな味わい方ができるので、飽きずに楽しめます。プリプリの食感を自宅でご堪能ください。
ハモのお吸い物
お酒をみりんに変えるだけで、まるで懐石のような味わいに。コツは葛粉や片栗粉(分量外)をハケでまぶして湯引きすること。なめらかな口当たりに仕上がります。
ハモの天ぷら
よく揚げれば骨はあまり気にならなくなりますが、自分でハモを開いて骨切りする場合は、包丁をできるだけ細かく入れましょう。キツネ色に揚がったところをほんの少しでサクッと頂くとヤミツキになりますよ。
ハモ(鱧)の栄養成分表
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)に準拠しています。表の見方や注意事項は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省のページを参照してください。
ハモ(生)の食品成分部分をクリックすると開閉します。
- ハモ(生)の成分表 可食部100g当たり
-
[ 成分表 ] 単位: /100g エネルギー 144kcal 水分 71.0g たんぱく質 22.3g アミノ酸組成によるたんぱく質 18.5g 脂質 5.3g トリアシルグリセロール当量 4.3g 飽和脂肪酸 1.36g 一価不飽和脂肪酸 1.28g 多価不飽和脂肪酸 1.45g コレステロール 75mg 炭水化物 Tr 利用可能炭水化物(単糖当量) – 水溶性食物繊維 (0)g 不溶性食物繊維 (0)g < 食物繊維総量 > (0)g 灰分 1.4g ナトリウム 66mg カリウム 450mg カルシウム 79mg マグネシウム 29mg リン 280mg 鉄 0.2mg 亜鉛 0.6mg 銅 0.03mg マンガン 0.07mg ヨウ素 – セレン – クロム – モリブデン – ビタミンA(レチノール) 59μg ビタミンA(α-カロテン) 0μg ビタミンA(β-カロテン) 0μg ビタミンA(β-クリプトキサンチン) 0μg ビタミンA(β-カロテン当量) 0μg ビタミンA(レチノール活性当量) 59μg ビタミンB1 0.04mg ビタミンB2 0.18mg ナイアシン(ビタミンB3) 3.8mg ビタミンB6 0.23mg ビタミンB12 1.9μg 葉酸(ビタミンB9) 21μg パントテン酸(ビタミンB5) 0.46mg ビオチン(ビタミンB7) – ビタミンC 1mg ビタミンD 5.0μg ビタミンE(α-トコフェロール) 1.1mg ビタミンE(β-トコフェロール) 0mg ビタミンE(γ-トコフェロール) 0mg ビタミンE(δ-トコフェロール) 0mg ビタミンK (0)μg 食塩相当量 0.2g アルコール – 硝酸イオン – テオブロミン – カフェイン – タンニン – ポリフェノール – 酢酸 – 調理油 – 有機酸 – 重量変化率 – 廃棄率 0% () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
切り身(魚体全体から調理する場合、廃棄率: 40 %、廃棄部位: 頭部、内臓、骨、ひれ等) - ハモ(生)のアミノ酸成分表(1) 可食部100g当たり
-
アミノ酸成分表(1) 単位: /100g 水分 71.0g たんぱく質 22.3g アミノ酸組成によるたんぱく質 18.5g イソロイシン 1100mg ロイシン 1800mg リシン(リジン) 2300mg 含硫アミノ酸:メチオニン 660mg 含硫アミノ酸:シスチン 270mg 含硫アミノ酸 <合計> 930mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 830mg 芳香族アミノ酸:チロシン 750mg 芳香族アミノ酸 <合計> 1600mg トレオニン(スレオニン) 910mg トリプトファン 240mg バリン 1100mg ヒスチジン 620mg アルギニン 1400mg アラニン 1300mg アスパラギン酸 2200mg グルタミン酸 3200mg グリシン 1200mg プロリン 830mg セリン 780mg ヒドロキシプロリン (160)mg アミノ酸組成計 21000mg アンモニア 380mg 剰余アンモニア – () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
切り身
ヒドロキシプロリン: その他の魚類の平均値から推計 - ハモ(生)のアミノ酸成分表(2) 基準窒素1g当たり
-
アミノ酸成分表(2) 単位: /1g イソロイシン 300mg ロイシン 490mg リシン(リジン) 640mg 含硫アミノ酸:メチオニン 190mg 含硫アミノ酸:シスチン 76mg 含硫アミノ酸 <合計> 260mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 230mg 芳香族アミノ酸:チロシン 210mg 芳香族アミノ酸 <合計> 440mg トレオニン(スレオニン) 260mg トリプトファン 66mg バリン 320mg ヒスチジン 170mg アルギニン 390mg アラニン 360mg アスパラギン酸 610mg グルタミン酸 900mg グリシン 320mg プロリン 230mg セリン 220mg ヒドロキシプロリン (46)mg アミノ酸組成計 6000mg アンモニア 110mg 窒素換算係数1 5.18 窒素換算係数2 6.25 () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
窒素換算係数1=アミノ酸組成によるたんぱく質に対する窒素換算係数
窒素換算係数2=基準窒素によるたんぱく質に対する窒素換算係数
<備考>
切り身
ヒドロキシプロリン: その他の魚類の平均値から推計 - ハモ(生)のアミノ酸成分表(3) アミノ酸組成によるタンパク質1g当たり
-
アミノ酸成分表(3) 単位: /1g イソロイシン 58mg ロイシン 95mg リシン(リジン) 120mg 含硫アミノ酸:メチオニン 36mg 含硫アミノ酸:シスチン 15mg 含硫アミノ酸 <合計> 51mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 45mg 芳香族アミノ酸:チロシン 40mg 芳香族アミノ酸 <合計> 86mg トレオニン(スレオニン) 49mg トリプトファン 13mg バリン 61mg ヒスチジン 33mg アルギニン 75mg アラニン 69mg アスパラギン酸 120mg グルタミン酸 170mg グリシン 63mg プロリン 45mg セリン 42mg ヒドロキシプロリン (8.9)mg アミノ酸組成計 1200mg アンモニア 21mg () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
切り身
ヒドロキシプロリン: その他の魚類の平均値から推計 - ハモ(生)のアミノ酸成分表(4) (基準窒素による)たんぱく質1g当たり
-
アミノ酸成分表(4) 単位: /1g イソロイシン 48mg ロイシン 78mg リシン(リジン) 100mg 含硫アミノ酸:メチオニン 30mg 含硫アミノ酸:シスチン 12mg 含硫アミノ酸 <合計> 42mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 37mg 芳香族アミノ酸:チロシン 33mg 芳香族アミノ酸 <合計> 71mg トレオニン(スレオニン) 41mg トリプトファン 11mg バリン 50mg ヒスチジン 28mg アルギニン 62mg アラニン 57mg アスパラギン酸 98mg グルタミン酸 140mg グリシン 52mg プロリン 37mg セリン 35mg ヒドロキシプロリン (7.3)mg アミノ酸組成計 960mg アンモニア 17mg () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
切り身
ヒドロキシプロリン: その他の魚類の平均値から推計 - ハモ(生)の脂肪酸成分表(1) 可食部100g当たり
-
脂肪酸成分表(1) 単位: /100g 水分 71.0g 脂質 5.3g トリアシルグリセロール当量 4.3g 脂肪酸総量 4.16g 飽和脂肪酸 1.36g 一価不飽和脂肪酸 1.28g 多価不飽和脂肪酸 1.45g n-3系多価不飽和脂肪酸 1.25g n-6系多価不飽和脂肪酸 0.20g (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 – (12:0) ラウリン酸 – (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 160mg (15:0) ペンタデカン酸 34mg (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 850mg (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 75mg (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 220mg (20:0) アラキジン酸 21mg (22:0) ベヘン酸 – (24:0) リグノセリン酸 – (10:1) デセン酸 – (14:1) ミリストレイン酸 4mg (15:1) ペンタデセン酸 – (16:1) パルミトレイン酸 330mg (17:1) ヘプタデセン酸 47mg (18:1) <計> 730mg (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 77mg (22:1) ドコセン酸 35mg (24:1) テトラコセン酸 59mg (16:2) ヘキサデカジエン酸 – (16:3) ヘキサデカトリエン酸 – (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 – (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6 リノール酸 64mg (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 79mg (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 – (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 60mg (20:2) n-6 イコサジエン酸 9mg (20:3) n-6 イコサトリエン酸 16mg (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 85mg (20:4) n-6 アラキドン酸 120mg (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 220mg (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 – (22:2) ドコサジエン酸 0mg (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 – (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 170mg (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 0mg (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 640mg 未同定脂肪酸 64mg () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
切り身 - ハモ(生)の脂肪酸成分表(2) 脂肪酸100g当たりの脂肪酸組成表
-
脂肪酸成分表(2) 単位: g/100g 脂肪酸総量 脂肪酸総量 785 飽和脂肪酸 257 一価不飽和脂肪酸 242 多価不飽和脂肪酸 274 n-3系多価不飽和脂肪酸 235 n-6系多価不飽和脂肪酸 39 (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 – (12:0) ラウリン酸 – (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 3.8 (15:0) ペンタデカン酸 0.8 (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 20.4 (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 1.8 (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 5.4 (20:0) アラキジン酸 0.5 (22:0) ベヘン酸 – (24:0) リグノセリン酸 – (10:1) デセン酸 – (14:1) ミリストレイン酸 0.1 (15:1) ペンタデセン酸 – (16:1) パルミトレイン酸 8.0 (17:1) ヘプタデセン酸 1.1 (18:1) <計> 17.5 (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 1.8 (22:1) ドコセン酸 0.8 (24:1) テトラコセン酸 1.4 (16:2) ヘキサデカジエン酸 – (16:3) ヘキサデカトリエン酸 – (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 – (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6リノール酸 1.5 (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 1.9 (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 – (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 1.4 (20:2) n-6 イコサジエン酸 0.2 (20:3) n-6 イコサトリエン酸 0.4 (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 2.1 (20:4) n-6 アラキドン酸 2.8 (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 5.2 (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 – (22:2) ドコサジエン酸 0 (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 – (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 4.0 (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 0 (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 15.4 未同定脂肪酸 1.5 () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
切り身 - ハモ(生)の脂肪酸成分表(3) 脂質1g当たり
-
脂肪酸成分表(3) 単位: mg/g 脂質 脂肪酸総量 785 飽和脂肪酸 257 一価不飽和脂肪酸 242 多価不飽和脂肪酸 274 n-3系多価不飽和脂肪酸 235 n-6系多価不飽和脂肪酸 39 (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 – (12:0) ラウリン酸 – (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 30 (15:0) ペンタデカン酸 6 (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 160 (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 14 (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 42 (20:0) アラキジン酸 4 (22:0) ベヘン酸 – (24:0) リグノセリン酸 – (10:1) デセン酸 – (14:1) ミリストレイン酸 1 (15:1) ペンタデセン酸 – (16:1) パルミトレイン酸 63 (17:1) ヘプタデセン酸 9 (18:1) <計> 138 (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 15 (22:1) ドコセン酸 7 (24:1) テトラコセン酸 11 (16:2) ヘキサデカジエン酸 – (16:3) ヘキサデカトリエン酸 – (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 – (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6 リノール酸 12 (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 15 (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 – (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 11 (20:2) n-6 イコサジエン酸 2 (20:3) n-6 イコサトリエン酸 3 (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 16 (20:4) n-6 アラキドン酸 22 (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 41 (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 – (22:2) ドコサジエン酸 0 (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 – (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 32 (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 0 (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 121 未同定脂肪酸 12 () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
切り身
ハモ(鱧)の特徴と栄養効果
ハモは南日本、特に瀬戸内海や九州の暖海に多く生息しており、大阪の天神祭や京都の祇園祭には欠かせないご馳走となっています。
夏のハモは脂がのり、身がしっとりとして淡白なのが特長で、刺身、梅味噌で食べる湯引き、ハモしゃぶ、ハモすき、皮ときゅうりの酢の物など、舌も目も楽しませてくれる料理がたくさんあります。旬は夏で、特に梅雨の水を飲んでおいしくなるといわれているため、梅雨明けのものが特に脂がのってやわらかく、美味とされています。
ハモは豊富なビタミン&ミネラルやたんぱく質を含有しています。また、血栓防止、動脈硬化予防、脳機能の維持、コレステロール値低下、認知症改善に役立つ不飽和脂肪酸のEPA・DHAが豊富であるほか、皮の部分には、関節炎の緩和や皮膚機能の維持・改善、老化防止に有効なコンドロイチン硫酸も含んでいます。