共役リノール酸は、脂肪を燃焼しやすい体を作ってメタボを撃退するのに役立つ成分です。
共役リノール酸の栄養効果として、脂肪燃焼作用、筋肉増強、インスリン感受性の向上、がん予防、抗アレルギー作用、抗酸化作用、高血圧改善、動脈硬化予防、骨粗鬆症予防などが期待できます。
共役リノール酸の効能
脂肪燃焼作用
脂肪を分解するホルモン感受性リパーゼを活性化し、脂肪を燃えやすくする働きがあります。そして、余分な脂肪を脂肪細胞へ取り込む酵素の働きを阻害し、脂肪の蓄積を抑えます。
また、褐色脂肪細胞を活性化させることから、さらに脂肪をエネルギー変換し、体脂肪を燃焼します。
筋肉増強
共役リノール酸は、栄養分を筋肉細胞に送り込むため、筋肉細胞の成長を促す効果があります。さらに、ホルモン感受性リパーゼの働きを活発化するのにも役立ちます。ホルモン感受性リパーゼには、筋肉を増加・増強させる働きもあります。
インスリン感受性の向上
インスリンの働きがよいと、最初に筋肉が発達し、次に肝臓、最後に脂肪細胞となりますが、インスリンの働きが悪いと、脂肪細胞へ優先的に栄養が運ばれてしまい、脂肪蓄積作用のほうが強くなります。
共役リノール酸にはインスリンの働きを高める作用があるため、インスリンが脂肪細胞よりも筋肉に働くようになり、余計な脂肪を増やさず、筋肉を増やしてくれます。
がん予防
共役リノール酸は不飽和脂肪酸であるため、がん予防にも効果があります。
αリノレン酸やEPA・DHAなどもがんを抑制する脂肪酸といわれていますが、共役リノール酸もその仲間です。
抗アレルギー作用
アレルギー反応を抑制したり、アレルギー症状を引き起こす原因となる物質の生成を抑えたりする効果があります。
また、免疫機能の改善にも期待できます。
抗酸化作用
共役リノール酸の抗酸化作用で活性酸素が減ることにより、過酸化脂質の発生を抑えることができ、体の老化予防や生活習慣病予防に効果があります。
高血圧改善
血中の脂質を減らし、血圧を安定させることから、高血圧改善の効果があります。
動脈硬化予防
血中コレステロールを減らし、動脈硬化を防ぐ効果があります。
骨粗鬆症予防
骨のカルシウム量やコラーゲンの合成量を増加し、骨の合成力が強化されるため、骨粗鬆症の予防に効果があります。