昔から不老長寿の植物として有名だったアシタバは、摘み取った次の日にはもう新しい葉が出ていることから「明日葉」という名がつけられました。海岸沿いに野生するセリ科の植物で、香りもセリに似ています。
アシタバはこんなにも栄養豊富
アシタバには、美容や免疫力アップに欠かせないβカロテン・ビタミンC・ビタミンB群、体内の余分なナトリウムを排出するカリウム、骨を丈夫にするカルシウム、鉄などのミネラル類が含まれています。
他にも、葉に含まれるイソクエルシトリンと、茎に含まれるルテオリンという成分が、便秘・強心・利尿に効果があるとされています。さらに、毛細血管を強化して血圧を下げる働きもあります。
また、アシタバの鉄の含有量は100gあたり1.0mgと、貧血の予防・改善に役立つので、女性にはおすすめの食材の一つといえます。
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黄色い汁の正体は?
アシタバの葉や茎を切ったときに出る黄色い汁は、カルコンとクマリンという成分で抗酸化作用があり、血栓防止や、動脈硬化・ガンの予防につながります。カルコンは抗菌作用に優れ、クマリンは皮膚ガンや肺ガンに効果的といわれています。現在では、ガン予防に効果的な野菜として注目されています。
においや苦味が気になる人は
アシタバのにおいが気になる人は、葉の部分を取ってゆでた後、水にさらすとにおいが取れます。ただし、さらしすぎるとビタミンCが溶け出すので、サッとさらすのがポイントです。
苦いのが苦手な人は、天ぷらにすると苦味がなくなり、食べやすくなります。
アーモンドやくるみと合わせてガン予防
アシタバのβカロテンやビタミンCは、アーモンドやくるみなどの種実類・植物油のビタミンEと組み合わされることで、ガン予防の効果が期待できるようになります。