免疫力は、年齢や体格差、個人差によって大きく異なります。
そこで、各ライフステージにおける食生活の注意点をご紹介します。
免疫システムが未熟な乳幼児期
体が発育途上の子どもは、免疫システム自体が未熟です。ウイルスなどに感染するとこじらせることが多いのは、免疫をつかさどる腸内細菌が十分育っておらず、免疫力が低いからです。
離乳食としても便利なヨーグルトや乳酸菌飲料は、乳酸菌などの善玉菌の宝庫です、善玉菌を補給して腸の発育を促しましょう。
免疫システムが確立し始める成長期
小学生〜高校生くらいの成長期になると、免疫システムがしっかりし始めます。免疫力を伸ばしていくのもこの時期です。健康維持に必要な食事習慣を身につけていくためにも、1日3食の食事を規則正しく摂ることが大切です。
また、好き嫌いも免疫力を下げる原因になるので、特に野菜嫌いはこの時期に治しておきたいものです。体そのものをつくるための肉や魚、卵といったタンパク質源を十分摂りつつ、野菜もたっぷり食べてビタミン・ミネラルを補給し、免疫力も育てていきましょう。
体外から免疫力を下げる影響を受けやすい成人期
不規則な生活やストレス、飲酒など、体の外から免疫力を下げる影響が最も大きいこの時期は、野菜の抗酸化パワーが不可欠です。野菜は肉や魚などの倍の量を食べるつもりでいると、バランスがとりやすくなります。野菜・キノコ・海藻類をたっぷり食べてビタミン・ミネラル・食物繊維を補給することにより、免疫力アップはもちろん、老化や生活習慣病の予防も期待できます。
体そのものの機能と食欲が落ちてくる高齢期
高齢になると老化が進み、体そのものの機能がダウンし、食欲も落ちてくるので、料理の品数はそのままで量だけを減らし、無理なく食べられる範囲で栄養バランスのよい食事を摂りましょう。
また、腸内は悪玉菌が増えやすくなりがちなので、ヨーグルトや納豆などの発酵食品や乳酸菌飲料を日常的に摂り、善玉菌を補給していきましょう。