寒天が何から作られているかご存じですか?
寒天は、テングサ科の海草を中心に、オゴノリなど紅藻綱の海草をブレンドして作られたものです。
寒天の主な生産地は?
寒天の原藻は、太平洋側の本州中部および九州を中心に生産されていますが、海外でも多く採取され、アジアでは韓国・北朝鮮・中国・インドネシアなどが主要な生産国となっています。
なお、オゴノリは現在そのほとんどが輸入品で、粉末寒天に多く使われています。
ニーズにより種類も多様化
家庭用の寒天は、これまでの角寒天・糸寒天から、水漬けが不要で品質が均一な粉末寒天に移行しつつあります。
業務用の寒天には他にも多くの種類がありますが、これまでの寒天とは違い、固くかたまらない介護用の寒天なども増えてきています。
国産粉末寒天250g(Amazonの寒天カテゴリでベストセラー1位)
料理に加えて食物繊維不足を解消
寒天はそのほとんどが食物繊維で、100g中80.9gとあらゆる食品のなかでも一番多く含んでいるため、角寒天や糸寒天を水でもどし、味噌汁やスープなどの吸い物やサラダ、炒め物などに加えることで、不足しがちな食物繊維を摂ることができます。
では、簡単に作れておいしい寒天デザートの作り方を一つご紹介します。
作ってみよう!「カルピス寒天」
【材料】
- 粉寒天 3g
- 砂糖 大さじ2
- カルピス 90ml
- 水 350ml
【作り方】
- 鍋に水と粉寒天を入れて煮溶かす。
- 溶けたら砂糖とカルピスを加え、型に流し入れる。
- 冷めたら冷蔵庫で冷やし、好みの果物を添える。
「寒天の日」とは?
ちなみに、2月16日の「寒天の日」は、日本一の寒天の産地、長野県の茅野商工会議所と長野県寒天水産加工業協同組合が制定した日です。2005年のこの日にテレビの全国放送で寒天が健康食品として紹介され、その後の大ブームにつながったことと、天然製造の寒天はこの時期に大詰めとなることなどから、この日付になったそうです。