調理にかかる手間や硬い食感などからつい敬遠してしまいがちなゴボウですが、低カロリーで食物繊維が豊富なことから、ダイエットに最適な野菜といわれています。
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2種類の食物繊維
ゴボウに含まれる食物繊維には、水溶性と不溶性のものがあります。
水溶性食物繊維のイヌリンは、水に溶けて小腸の内側をおおうため、コレステロールや糖質の吸収を防ぎます。これにより、血液中のコレステロールや血糖の予防に役立ちます。
一方、不溶性食物繊維のリグニンは水に溶けず、水分を吸ってふくらみ、腸内の有害物質などを吸着して排泄を促すので、便秘を解消します。
ゴボウの選び方
ゴボウ自体が持つ風味やうまみ、食物繊維は皮に近い部分に多く含まれているので、皮はむかずに、たわしでこすって汚れを落とすだけにしておきましょう。また、太くなりすぎたゴボウはアクが強く、「す」が入っていることが多いので、2cmくらいの太さでひげ根の少ないものがおすすめです。
切り方はささがきがおすすめ
また、水溶性食物繊維のリグニンは、酸素に触れた部分から発生し、時間が経つほど増加するという性質があります。リグニンを効率よくとるためには、なるべく切り口の大きいささがきなどの切り方にし、少し時間をおいてから調理するのがポイントです。
土だけを落として皮を残すには?
土つきのゴボウの場合は、いかに皮を残しながら、土をきれいに落とすかがポイントになります。新鮮なゴボウなら、たわしによる水洗いだけで、土を落とし、うまみのもとである皮も残せます。
汚れの落ちにくい古いゴボウなら、包丁の峰で表面をそいでいきます。このとき、あまり力を入れず、できるだけ皮の部分を残すようにしましょう。