きゅうりの原産地はインドのヒマラヤ山麓といわれています。きゅうりは、そこから紀元前に中国を経て日本へと渡ってきたという、意外と歴史の古い野菜なのです。
ミネラルや機能成分に期待
きゅうりは90%が水分であるため、栄養価はあまり期待できないのですが、カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。
カリウムには体内の余分なナトリウムを排泄する働きがあり、血圧降下に役立ちます。また、イソクエルシトリンという機能成分も含まれており、利尿効果・むくみ解消・のぼせの改善が期待できます。
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青臭さや苦味の成分にも注目!
きゅうりの独特の青臭さの正体は、ピラジンという成分です。これには、血液をサラサラにして血栓ができるのを防ぐ働きがあり、心筋梗塞・脳梗塞の予防に役立ちます。
頭部にある苦味はククルビタシンによるもので、抗ガン作用があるといわれています。
胃腸の弱い人や冷え性の人は多食に注意
きゅうりには、ビタミンCを破壊する酵素・アスコルビナーゼが含まれているため、食べ方には注意が必要です。ほかの野菜ジュースと一緒に摂るとビタミンCが壊れてしまいますので、酢を加えるなどの工夫をしましょう。その意味でも、きゅうりの酢の物などは理にかなった食べ方といえます。
また、胃腸の弱い人や冷え性の人は下痢を起こすことがあるので、これも要注意です。
青臭さやイボはこうしてとれる
きゅうりは、ぬか漬けにすることでビタミンB1の含有量を増やすことができます。また、夏の食欲不振を解消することもできます。
独特の青臭さやイボが気になる場合は、きゅうりをまな板の上にのせて塩を振り、上から押すようにして転がせば、臭みとイボの両方が簡単にとれます。