りんごは、果物ではぶどう・柑橘類・バナナに次いで世界で4番目に多く生産されており、日本国内では、みかんに次いで2位の生産量です。
りんごがもたらすさまざまな健康効果とは?
りんごの特徴といえば、さわやかな酸味と甘味。それらのもとであるリンゴ酸やクエン酸などには、食欲を増進させる作用があります。さらに、
- 疲労物質を分解して疲労回復を促す
- 炎症を抑えて咳を止める
- 糖質との相乗効果で精神を安定させる
- 二日酔いに効果を発揮する
などの、さまざまな効果があります。
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皮ごと食べれば腸内環境も良好
もう一つの大きな特徴として、水溶性食物繊維のペクチンの豊富さがあります。ペクチンは、腸内の善玉菌を増やす働きをします。また、水分量の調節にも関与し、下痢のときにはぜん動運動を抑えながら腸の働きを整え、便秘のときには水分を含んで便をやわらかくしてくれます。
ペクチンは果肉よりも皮の部分に多く含まれているので、皮ごと食べるのが効果的です。下痢のときは皮ごとすりおろしましょう。
生活習慣病予防やアンチエイジングにも有効
ほかにも、高血圧予防に欠かせないカリウムや、骨を丈夫にするマンガンも含まれています。また、赤い皮にはアントシアニン、果肉にはケルセチンやカテキンといった成分が含まれています。これらはポリフェノールの一種で、抗酸化作用によって活性酸素を除去し、ガン予防、老化防止、糖尿病・動脈硬化の予防などに役立ちます。
より効果的に摂取するには?
りんごは、ほかの食品に含まれるビタミンCを破壊する酵素を含んでいるので、ジュースにする場合は、ビタミンCの少ないにんじんと組み合わせるのがベストです。
さらに、ヨーグルトやチーズなど乳酸菌を含む食品とりんごに含まれる食物繊維を一緒に摂れば、便秘解消効果がアップします。