ホタテの産地は北海道や青森で、近年では市場に出回るほとんどが養殖物になっています。といっても、エサは天然物と同じなので、味や栄養価に大差はありません。
うま味たっぷりなのに低カロリー
ホタテのタンパク質は、アミノ酸スコア67と栄養的な価値はやや低いのですが、それを補って余りあるのが、カロリーの低さとバランスよく含まれたビタミンやミネラルです。
特に、糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素を分解してエネルギーに変える反応をサポートするビタミンB2が豊富に含まれているので、ダイエットには最適な食材といえます。
ほかにも、貧血予防になる鉄、味覚障害の改善に役立つ亜鉛、高血圧予防に効果的なカリウム、過酸化脂質の働きを抑止して老化防止・ガン予防効果があるとされるセレニウムといったミネラルをふんだんに含んでおり、特に亜鉛はカキに次ぐ含有量です。
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干したほうが栄養価はグッと上がる
ホタテ特有の味わいは、グルタミン酸やタウリンなどのアミノ酸によるものです。グルタミン酸は脳機能の活性化を促進し、タウリンはコレステロールを排出する働きがあります。
グルタミン酸やタウリンなどは生食でもおいしく摂取できますが、干し貝にしたほうが栄養価はグッと上がります。
タンパク質の吸収を高めるなら緑黄色野菜と一緒に
ホタテは、ほうれん草・にんじん・かぼちゃといったβカロテンを含む緑黄色野菜と一緒に食べると、ホタテに含まれるタンパク質の吸収率がアップします。
ウロは常に取り除く
殻つきホタテの中腸腺(ウロと呼ばれる黒い部分)には、プランクトンの毒素が蓄積されていることがあります。貝毒が発生しやすいのは春から秋にかけてですが、安全のためにも、ウロは年間を通じて取り除くようにしましょう。