キャベツは、古代ローマ時代から薬用植物として栽培され、現在でもガンや潰瘍を予防する野菜として注目を集めています。
ガンの予防・抑制にすぐれた効果を発揮
キャベツに豊富なビタミンCには、風邪の予防効果・美肌効果・疲労回復効果などのほかに、ガン予防効果もあります。緑色をした外葉に多いβカロテンにもガンの抑制作用があり、さらに活性酸素を除去してガンを抑制するフェノール系抗酸化物質なども含まれています。アメリカ国立がん研究所で発表された、ガン予防の可能性の高い約40種の食品番付でも、キャベツは最上位にランクされています。
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胃腸薬の成分「キャベジン」の働きとは?
ビタミンUもキャベツに含まれる要注目の成分です。キャベジンとも呼ばれるビタミンUには、
- 粘膜の損傷を治して胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防
- 脂肪肝の予防
- 肝臓の解毒作用を助ける
などの働きがあり、胃腸薬の成分としても利用されています。
そのほか、キャベツはカルシウムや食物繊維の供給源としても期待でき、血液の凝固を助けるビタミンKも含まれています。
「トンカツにせん切りキャベツ」は理にかなった食べ方だった!?
ビタミンCやUには、水に溶けやすく熱に弱いという欠点があるので、ガンや潰瘍の予防効果を期待する場合は、生で食べるか、スープ煮のような汁ごと食べられる料理がおすすめです。食物繊維源にしたい場合は、加熱してかさを減らせば効率よく摂れます。
また、タンパク質食品や植物油など、ビタミンEの豊富な食品といっしょに摂ると、ビタミンCの働きがアップします。「トンカツにせん切りキャベツ」という組み合わせも、ビタミンUの働きで消化が促進されるので二重丸です。
過剰な水さらしはNG
キャベツは、せん切りをしたあとで冷水にさらすとパリッとしますが、いつまでも水につけておくとビタミン類が流れ出てしまうので、さっと引き上げましょう。