イングリッシュブレックファストはイギリス式の朝食に合うようにブレンドされた紅茶です。主にアッサム・セイロン・ケニアが使われますが、まれに中国のキーモンを含むこともあります。19世紀のイギリスの食事はほぼ1日2回でたっぷりの朝食を食べていたため、その習慣に合わせ、目が覚めるような濃い紅茶にたっぷりミルクを入れて飲むようにブレンドされたイングリッシュブレックファストの販売が始まりました。
イングリッシュブレックファストの起源
イングリッシュブレックファストの起源については、
- イギリスの植民地だった頃、アメリカ人がイギリス本国の習慣に合わせてイングリッシュブレックファストを飲み始めたのがきっかけという説
- スリランカの茶園の労働者が毎朝たっぷりの濃いミルクティーを飲んでいたのを見たイギリス人たちがイギリス本国でも取り入れて飲み始めたという説
などがあります。
イングリッシュブレックファストに期待できる効果・効能
ダイエット効果
イングリッシュブレックファストに含まれるテアフラビンはポリフェノールの一種で、紅茶の発酵工程でカテキンから生成される赤い色素です。茶カテキンには、糖を分解する酵素の働きを阻害し、血糖値が上がるのを緩やかにする作用があるといわれていますが、紅茶にも同じような作用が期待できます。
ただし、砂糖やミルクを入れて飲んだり、「無糖」という記載のないペットボトルの紅茶を飲んだりする際には、糖分に関して注意が必要です。
抗酸化作用によるさまざまな効果
インフルエンザウイルスはテアフラビンに弱いという研究結果が報告されています。それによると、市販の缶入り紅茶から無糖の紅茶エキスを作り、それでうがいをすることでインフルエンザの感染者が減少し、感染しても咽頭痛や喉の症状が軽減されるという効果があったとされています。したがって、日常的に紅茶を飲んだり、インフルエンザの流行期に紅茶うがいをしたりすることで、インフルエンザ予防効果が期待できるといえます。
また、胃炎・胃がんの原因といわれるピロリ菌に対しても有効とされており、さらには殺菌性を保ちつつも乳酸菌やビフィズス菌には影響を及ぼさないことから、腸内環境の改善にも役立つということが確認されています。
イングリッシュブレックファストは味や茶葉の種類などがブランドによって少しずつ異なります。いろいろなブランドのものを試し、お気に入りを見つけて朝の目覚めの一杯として楽しんでみてはいかがでしょうか。