肝臓に異常のある人は30年前の3倍に増加
人間ドックを受診した人のデータによると、肝機能に異常がみられる割合がこの30年間で約3倍増加し、全体の3割に脂肪肝などの異常があります。脂肪肝は肝硬変や肝臓がんへと進行する危険性があります。
肝臓には神経が少ないため異常があっても自覚症状が出にくいので肝臓が沈黙の臓器と言われていることはよく知られています。健康診断で異常な値がでても自覚症状がないため放置されがちで、黄疸などの症状が出た時には手遅れになっています。
肝臓異常の増加理由
昔よりも油っこい食事が増加し、それに加えてストレス、飲酒などの生活習慣が悪化し肝臓に負担をかけているからと言われています。
サラリーマンにとっては、飲酒を控えたくても仕事上での付き合いなどでなかなか避けられないこともあって、ついお酒を飲みすぎて翌日に疲れが残ることになります。日本人は、全体の半分弱がアルコールを分解する働きが元々弱い民族なので余計に疲れや悪酔いが残ります。
肝臓の三大機能
肝臓は細かい機能まで入れると数百にも及び機能があります。重要な機能だけでも三つあります。一つ目は胆汁の生成・分泌機能、二つ目は栄養分の貯蔵・代謝機能、三つ目は解毒作用です。
アルコールの飲み過ぎにはこの解毒作用を高める必要があります。解毒作用を高めるには、ブロッコリーの新芽のブロッコリースプラウトに多く含まれているスルフォラファンの摂取が効果的です。その他にもタウリン、クエン酸、亜鉛などの摂取を心がけると良いでしょう。