目になんらかのトラブルを抱えると、日常生活のあらゆる場面に支障をきたします。
普段の生活の中で習慣になっていることをもう一度見直し、できるだけ目に負担をかけない方向に改善していきましょう。
目に優しい部屋をつくるには?
部屋に入った瞬間、その部屋の色に違和感を覚えたという経験はありませんか?たいていは原色を多用したカラフルな部屋で、そこに長くいると、だんだんと目が疲れてくるのを感じるはずです。
色による過剰な刺激は目を疲れさせるため、ピンクのカーテン、真っ赤なじゅうたんなどは、実は目の健康のためには考えものなのです。ちなみに、医学的な調査では、最も目に優しいのは全体的に白っぽい部屋という結論が出ているようです。
深酒も目に悪い
二日酔いのときは、頭がガンガンするだけでなく、目もチカチカしませんか?これを思い出すだけでも、深酒が目に悪いことは実感できると思います。実際、深酒は目の充血を招くうえ、アルコールが目の機能を鈍らせます。飲みすぎは、肝臓だけでなく目にも大敵なのです。
目薬の貸し借りはNG!
目を酷使する職業の人にとっては必需品の目薬。職場に常備している人も多いと思いますが、あいにく切らせてしまったときに、他者と目薬の貸し借りをするのは避けたほうが無難です。
目薬は、伝染性の細菌を培養している可能性があります。目薬をさすとき、先端を目につける人がいるため、そのときに菌が入って目薬の中で培養されてしまうのです。目薬が切れたら、目の休息を兼ねて薬局まで買いに出掛けましょう。
目にやさしいテレビとの距離は?
子どものころ、「テレビを見るときは1.5メートル以上離れなさい」と注意されたことはありませんか?なぜ1.5メートルなのかという疑問を抱いた人も多いと思いますが、もちろんこの距離には根拠があります。テレビ画面の縦の長さの5〜7倍の距離が最も目が疲れにくいという調査結果に基づいているのです。つまり、19インチ型のテレビなら、縦は約30センチなので、見るのに適した距離は1.5〜2.1メートルというわけです。
しかし、最近では大型画面のテレビが増え、その距離では不十分になっています。では、いったいどのくらい離れればいいのでしょうか?
大型テレビは、画面の縦の長さの5倍の距離に離れたときが最も見やすいといわれています。昔のテレビに比べて画面のチラつきが減ったぶん、5倍で十分となっているのです。そのため、32型テレビでは2メートル、37型で約2.5メートル以上離れて見るのがベターです。また、テレビは真正面のやや上から見下ろす感じで見ると最も疲れにくいといわれています。
テレビは明るい部屋で見る
テレビを暗いところで見ると、目をさらに疲れさせることになります。明るい部屋よりも画面の光がチカチカするという理由もありますが、それ以上に、周りの光が弱いと瞳孔が開き、そのままの状態でテレビを見続けることになるのが問題です。
瞳孔を広げたままで見ていると、水晶体を調節する毛様体筋などの目にかかわる筋肉がずっと緊張した状態になります。それだけ目が疲れやすく、その状態が習慣化すると視力が落ちていくというわけです。
深夜のテレビも、部屋を明るくして見たほうが目のためにはいいのです。