長い歴史の中で独特の発達をしてきた中国野菜は、日本にも古くから伝えられ、大根・白菜・からしなど、今ではすっかり定着しているものもあります。
緑黄色野菜が多い中国野菜
最近では、本場の味を求める傾向が高まったこともあり、いろいろな中国野菜が広く出回っています。現在最も普及率が高いチンゲン菜をはじめ、タアサイ・にんにくの芽・豆苗・香菜など、かつては中華料理店でしか味わえなかった中国野菜も、今ではスーパーの店頭に並んでいます。
こうした中国野菜には、緑が濃く、栄養価の高い緑黄色野菜が多いという特徴があります。
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丈夫な体づくりや美肌に欠かせない栄養素が豊富
チンゲン菜・タアサイ・エンサイ・豆苗など緑の濃い中国野菜には、いずれもカロテンやビタミンCが豊富に含まれています。
カロテンは風邪予防からガン予防まで幅広く効果を発揮する成分で、丈夫な体づくりに欠かせません。ビタミンCはガン予防に加え、美肌や抗ストレスに効果があります。
現代人に不足しがちな鉄やカルシウムも
鉄やカルシウムも多くの中国野菜に含まれています。鉄は血液を作り、カルシウムは丈夫な骨を作るという大切な役割を担っていますが、いずれも現代人には不足しがちな栄養素で、鉄不足による貧血やカルシウム不足による骨粗鬆症などが問題視されています。
炒めものにして食べるのがベスト!
中国で日常食べられているお惣菜には野菜が多く使われますが、生ではあまり食べず、炒めものにすることが多いのが特徴です。
炒めものにすると、油が野菜に含まれる豊富なカロテンの吸収を助けますし、熱で失われやすいビタミンCも、短時間に高温で加熱する炒めものなら損失を最小限に抑えられます。
もちろん、日本の青菜も栄養面では引けを取りませんが、本場の味を楽しみつつ栄養をたっぷり摂れる中国野菜を、まずは炒めもので味わってみませんか?