「日本人の栄養摂取基準」によると、健康維持のために摂りたい食物繊維の目安量は、成人男子で24〜27g、成人女子で19〜21gとなっていますが、実際に私たち日本人が1日に摂っている食物繊維は平均約15gと、大きな開きがあるのが現状です。
食物繊維不足の原因とは?
かつて日本人は穀類・豆類・海藻などから食物繊維を多く摂っていましたが、戦後の食生活の欧米化により肉中心の食事が増え、その一方で食物繊維の摂取量が減ってしまったのです。
食物繊維不足は便秘を招くだけでなく、高血圧症・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病になる危険を高めるため、見過ごせない問題です。
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食物繊維を上手に摂る裏ワザ
食物繊維不足の解消には、和食中心の食生活を見直すのが一番ですが、なかなか難しいというときはフルーツをうまく利用しましょう。フルーツなら、生・缶詰・ドライのいずれも手軽に食べられます。
次の裏ワザで食物繊維の摂取量アップをはかりましょう。
生のカットフルーツで手軽に
水溶性食物繊維には血圧やコレステロール値を下げるなどの効果があります。フルーツは熟すにつれてこの水溶性食物繊維が増えます。
生のフルーツなら皮をむくだけで食べられますが、もっと手軽に食べたいときは、パック入りのカットフルーツを利用しましょう。
缶詰を常備していつでも補給
缶詰は長期保存がきくので、常備しておけばいつでも食べられます。食物繊維が豊富なナタデココや寒天と一緒に食べれば、効果がさらにアップします。
ドライフルーツをいろいろな料理にプラス
ドライフルーツは保存がきき、そのままでも食べられます。ケーキ・ワイン煮・サラダのトッピング・肉の煮込み料理などに加えれば、食物繊維が豊富な料理になります。
まずはできることから
食生活を大きく変えるのは困難でも、フルーツを意識して食べることからなら気軽に始められますね。