がんもどきには、ダイズサポニンやイソフラボン、カルシウム、鉄、グリシニン、食物繊維が含まれています。
その栄養効果として、コレステロール値低下、抗酸化作用、整腸作用などが期待できます。
がんもどき(ひろうす)の効能
がんもどきは大豆の加工品のひとつで、よく水切りした豆腐に山芋をつなぎにして練り込み、ささがきごぼうや刻んだにんじん、こんぶ、ぎんなん、ごまなどを混ぜ込んで油で揚げたものです。関東では「がんもどき」、関西では「ひろうす」または「ひりょうず」と呼ばれており、特に京都では惣菜として重要な食材です。
がんもどきは精進料理として生まれたもので、もともとは麸やこんにゃくなどを炒めたもののことでしたが、雁の肉に味が似ていることからこの名がついたといわれています。
がんもどきの主成分は大豆由来のタンパク質と脂質ですが、野菜をはじめ多くの食材が使われているため、同じ大豆の加工品である豆腐よりも栄養が豊富で、コレステロール値の低下、高血圧・動脈硬化・がんの予防、肝機能強化に役立つダイズサポニンや、更年期障害を改善するイソフラボン、コレステロール値を下げて血圧を正常化するグリシニン、整腸作用のある食物繊維のほか、カルシウムや鉄などもしっかり含まれています。
がんもどきの人気&簡単レシピ
がんもの煮物
よりおいしく仕上げるポイントは、油抜きを怠らないこと。面倒ですが、そのひと手間が味の染み込み方を大きく左右します。
がんもと椎茸の煮物
煮込み加減が大きなポイント。がんもに椎茸のダシがしみ込むまで煮ると美味しいですが、煮すぎるとがんもが崩れてしまいます。他の具材は冷蔵庫にあるもので♪
がんもどきの和風チーズ焼き
お豆腐屋さんが教えてくれたレシピ。具だくさんのがんもどきにチーズたっぷりがおすすめです♪
手作りのがんもどき
やわらかい生地ですが、手にサラダ油を塗ると丸めやすくなります。大葉の代わりにネギや絹サヤなども美味しく、きのこ類も何でもOK。火が早く通るように、細く薄く切るといいですよ。
がんもどき(ひろうす)の栄養成分表
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)に準拠しています。表の見方や注意事項は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省のページを参照してください。
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- がんもどきの成分表 可食部100g当たり
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[ 成分表 ] 単位: /100g エネルギー 228kcal 水分 63.5g たんぱく質 15.3g アミノ酸組成によるたんぱく質 14.9g 脂質 17.8g トリアシルグリセロール当量 (16.8)g 飽和脂肪酸 (2.49)g 一価不飽和脂肪酸 (5.02)g 多価不飽和脂肪酸 (8.52)g コレステロール Tr 炭水化物 1.6g 利用可能炭水化物(単糖当量) 2.2g 水溶性食物繊維 0.6g 不溶性食物繊維 0.8g < 食物繊維総量 > 1.4g 灰分 1.8g ナトリウム 190mg カリウム 80mg カルシウム 270mg マグネシウム 98mg リン 200mg 鉄 3.6mg 亜鉛 1.6mg 銅 0.22mg マンガン 1.30mg ヨウ素 32μg セレン 4μg クロム 8μg モリブデン 60μg ビタミンA(レチノール) (0)μg ビタミンA(α-カロテン) – ビタミンA(β-カロテン) – ビタミンA(β-クリプトキサンチン) – ビタミンA(β-カロテン当量) (0)μg ビタミンA(レチノール活性当量) (0)μg ビタミンB1 0.03mg ビタミンB2 0.04mg ナイアシン(ビタミンB3) 0.2mg ビタミンB6 0.08mg ビタミンB12 (0)μg 葉酸(ビタミンB9) 21μg パントテン酸(ビタミンB5) 0.20mg ビオチン(ビタミンB7) 7.6μg ビタミンC Tr ビタミンD (0)μg ビタミンE(α-トコフェロール) 1.5mg ビタミンE(β-トコフェロール) 0.2mg ビタミンE(γ-トコフェロール) 8.1mg ビタミンE(δ-トコフェロール) 2.5mg ビタミンK 43μg 食塩相当量 0.5g アルコール – 硝酸イオン – テオブロミン – カフェイン – タンニン – ポリフェノール – 酢酸 – 調理油 – 有機酸 – 重量変化率 – 廃棄率 0% () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定 - がんもどきのアミノ酸成分表(1) 可食部100g当たり
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アミノ酸成分表(1) 単位: /100g 水分 63.5g たんぱく質 15.3g アミノ酸組成によるたんぱく質 14.9g イソロイシン 790mg ロイシン 1400mg リシン(リジン) 1000mg 含硫アミノ酸:メチオニン 200mg 含硫アミノ酸:シスチン 200mg 含硫アミノ酸 <合計> 400mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 930mg 芳香族アミノ酸:チロシン 640mg 芳香族アミノ酸 <合計> 1600mg トレオニン(スレオニン) 660mg トリプトファン 220mg バリン 830mg ヒスチジン 450mg アルギニン 1300mg アラニン 720mg アスパラギン酸 2000mg グルタミン酸 3300mg グリシン 810mg プロリン 910mg セリン 880mg ヒドロキシプロリン – アミノ酸組成計 17000mg アンモニア 370mg 剰余アンモニア – () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定 - がんもどきのアミノ酸成分表(2) 基準窒素1g当たり
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アミノ酸成分表(2) 単位: /1g イソロイシン 300mg ロイシン 510mg リシン(リジン) 390mg 含硫アミノ酸:メチオニン 74mg 含硫アミノ酸:シスチン 76mg 含硫アミノ酸 <合計> 150mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 350mg 芳香族アミノ酸:チロシン 240mg 芳香族アミノ酸 <合計> 590mg トレオニン(スレオニン) 250mg トリプトファン 84mg バリン 310mg ヒスチジン 170mg アルギニン 480mg アラニン 270mg アスパラギン酸 760mg グルタミン酸 1200mg グリシン 300mg プロリン 340mg セリン 330mg ヒドロキシプロリン – アミノ酸組成計 6400mg アンモニア 140mg 窒素換算係数1 5.56 窒素換算係数2 5.71 () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
窒素換算係数1=アミノ酸組成によるたんぱく質に対する窒素換算係数
窒素換算係数2=基準窒素によるたんぱく質に対する窒素換算係数 - がんもどきのアミノ酸成分表(3) アミノ酸組成によるタンパク質1g当たり
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アミノ酸成分表(3) 単位: /1g イソロイシン 53mg ロイシン 91mg リシン(リジン) 69mg 含硫アミノ酸:メチオニン 13mg 含硫アミノ酸:シスチン 14mg 含硫アミノ酸 <合計> 27mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 62mg 芳香族アミノ酸:チロシン 43mg 芳香族アミノ酸 <合計> 110mg トレオニン(スレオニン) 44mg トリプトファン 15mg バリン 56mg ヒスチジン 30mg アルギニン 87mg アラニン 49mg アスパラギン酸 140mg グルタミン酸 220mg グリシン 54mg プロリン 61mg セリン 59mg ヒドロキシプロリン – アミノ酸組成計 1200mg アンモニア 25mg () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定 - がんもどきのアミノ酸成分表(4) (基準窒素による)たんぱく質1g当たり
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アミノ酸成分表(4) 単位: /1g イソロイシン 52mg ロイシン 88mg リシン(リジン) 68mg 含硫アミノ酸:メチオニン 13mg 含硫アミノ酸:シスチン 13mg 含硫アミノ酸 <合計> 26mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン 61mg 芳香族アミノ酸:チロシン 42mg 芳香族アミノ酸 <合計> 100mg トレオニン(スレオニン) 43mg トリプトファン 15mg バリン 55mg ヒスチジン 30mg アルギニン 85mg アラニン 47mg アスパラギン酸 130mg グルタミン酸 220mg グリシン 53mg プロリン 59mg セリン 58mg ヒドロキシプロリン – アミノ酸組成計 1100mg アンモニア 24mg () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定 - がんもどきの脂肪酸成分表(1) 可食部100g当たり
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脂肪酸成分表(1) 単位: /100g 水分 63.5g 脂質 17.8g トリアシルグリセロール当量 (16.8)g 脂肪酸総量 (16.03)g 飽和脂肪酸 (2.49)g 一価不飽和脂肪酸 (5.02)g 多価不飽和脂肪酸 (8.52)g n-3系多価不飽和脂肪酸 (1.24)g n-6系多価不飽和脂肪酸 (7.28)g (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 (0)mg (12:0) ラウリン酸 (0)mg (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 (16)mg (15:0) ペンタデカン酸 (7)mg (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 (1600)mg (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 (16)mg (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 (660)mg (20:0) アラキジン酸 (64)mg (22:0) ベヘン酸 (60)mg (24:0) リグノセリン酸 (23)mg (10:1) デセン酸 (0)mg (14:1) ミリストレイン酸 (0)mg (15:1) ペンタデセン酸 (0)mg (16:1) パルミトレイン酸 (21)mg (17:1) ヘプタデセン酸 (11)mg (18:1) <計> (4900)mg (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 (58)mg (22:1) ドコセン酸 (4)mg (24:1) テトラコセン酸 (5)mg (16:2) ヘキサデカジエン酸 (0)mg (16:3) ヘキサデカトリエン酸 (0)mg (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 (0)mg (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6 リノール酸 (7300)mg (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 (1200)mg (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 (0)mg (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 (0)mg (20:2) n-6 イコサジエン酸 (7)mg (20:3) n-6 イコサトリエン酸 (3)mg (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 (0)mg (20:4) n-6 アラキドン酸 (0)mg (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 (0)mg (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 (0)mg (22:2) ドコサジエン酸 (0)mg (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 (0)mg (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 (0)mg (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 (0)mg (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 (0)mg 未同定脂肪酸 – () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
凍り豆腐(乾)及び油揚げ(生)から推計 - がんもどきの炭水化物成分表(1) 可食部100g当たりの利用可能炭水化物及び糖アルコール
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炭水化物、糖アルコール 単位: /100g 水分 63.5g 単糖当量 2.2g でん粉 0.9g ぶどう糖 0g 果糖 0.1g ガラクトース – しょ糖 1.0g 麦芽糖 0g 乳糖 – トレハロース – <計>(利用可能炭水化物) 2.0g ソルビトール(糖アルコール) – マンニトール(糖アルコール) – () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定