ゴジベリーはナス科クコ属の落葉低木である枸杞(クコ)の実で、杏仁豆腐やお粥の上に乗っている赤い果実としてよく知られています。近年ではスーパーフルーツのひとつとして報じられ、美容面での高い効果が期待できることから「食べるエステ」と言われて注目を集めています。
ゴジベリーティーに期待できる効果・効能
肝機能保護
ゴジベリーティーに含まれるアミノ酸の一種であるベタインには、肝臓への脂肪の蓄積を防いだり、脂肪の排出を促したりする作用があるため、脂肪肝の予防に役立つといわれています。また、ベタインには解毒作用・抗酸化作用のあるグルタチオンの産生を増加することも報告されています。そのため、肝臓の抗酸化やデトックスを助け、肝炎や肝硬変などの予防にも役立つと考えられています。
生活習慣病予防
ゴジベリーティーに含まれるβ-シトステロールには悪玉コレステロールを減少させる働きがあるとされているほか、リノール酸にもコレステロールの排出を助ける働きがあるといわれています。また、血管を強化し血流をスムーズにするといわれるルチンやヘスペリジンなどのフラボノイド類、コレステロールを胆汁酸へと変化させ排出を促すとされるビタミンCなども含まれているため、血管や血液循環を正常に保ち、高血圧や動脈硬化などの予防効果が期待できます。
血行不良・冷え性の緩和
ゴジベリーティーはルチンやヘスペリジンなどによる血管の保護・強化や血液サラサラ効果が期待できることから、血行不良によって引き起こされる肩こり・腰痛などにも有効と考えられています。また、糖質の代謝をサポートするとされるビタミンB1や脂質の代謝を促すビタミンB2も含まれていることから、エネルギー代謝を高める働きも期待できます。さらに、血行促進効果との相乗効果で冷え性の改善も期待できるため、血行不良や冷えから起こるめまい・生理痛・むくみ・足腰のだるさなど、女性に多い不調の緩和にも役立つとされています。
疲労回復・滋養強壮
ゴジベリーティーに含まれるビタミンB1は、代謝サイクルを活発化することで糖質のエネルギー転換や乳酸などの疲労物質の代謝を高め、疲労回復や強壮に役立つと考えられています。また、血行促進に役立つことから内臓や筋肉の活動を高める働きや筋肉痛の改善なども期待できます。
そのほか、ビタミンC・鉄分・カリウム・カルシウムなども含まれているため、栄養補給を助け滋養強壮に役立つと考えられます。
眼精疲労・眼病予防
ゴジベリーティーに含まれるカロテノイドの一種であるゼアキサンチンはヒトの目の黄斑部に存在している物質で、強い抗酸化作用を持つことが認められています。そのため、活性酸素によって生じる目のダメージや黄斑変性症、白内障などの眼病予防に役立つと考えられています。また、ゼアキサンチンは紫外線やブルーライトを吸収する働きを持っているため、目の疲れの緩和や視力低下・眼精疲労などの予防効果も期待できます。
老化防止・美肌効果
ゴジベリーティーはフラボノイドやカロテノイド、タンニン、ビタミンCなどの抗酸化物質が含んでいるため、活性酸素から引き起こされるシミ・しわ・たるみなどを抑制し、体の老化防止に高い効果が期待できます。
また、ビタミンCにはコラーゲンの生成を促す働きもあるため、肌のハリや潤いの維持に役立つとされています。
ダイエットサポート
ゴジベリーティーには代謝をサポートするビタミンB群やコレステロールの排出を促すβ-シトステロール、ビタミンCなどが含まれているほか、血液循環を改善するルチンやヘスペリジンなどの抗酸化物質も豊富に含まれていることから、脂肪の燃焼・排出を促し、ダイエットに役立つと考えられています。
ゴジベリーティーを飲む際の注意点
妊娠中・授乳中の方のゴジベリーティーの使用は避けましょう。また、お腹の弱い方も飲みすぎには注意が必要です。
ゴジベリーティーはゴジベリーにお湯を注ぐだけで手軽にできる健康茶です。ゴジベリーを料理に使用するだけでなく、美容と健康のために、お茶としても日常的に飲んでみてはいかがでしょうか。