八宝茶はもともと中国・回族の伝統的な飲み物で、砂漠のようなところで生活する人々の健康に欠かせないものでした。地方や風土、目的に合わせさまざまなブレンドがあるのが特徴で、近年中国ではデトックスやリラックスなどの効果が認められて市場にも多く出回るようになっています。中国語の「八宝」には「たくさんの」という意味があります。
八宝茶の原料と期待できる効果・効能
陳皮
胃もたれ・消化促進・食欲増進のほか、風邪による喉の痛みや咳などに有効とされています。
枸杞
中華薬膳の代表格で、杏仁豆腐や汁物によく使われます。肌の老化・目の疲れ・内臓の疲れなどに効くといわれています。
蓮実
古くから生薬として婦人病の改善や滋養強壮に効果があるとされています。
山査子
抗酸化作用や解毒作用が期待できます。
茶
ノンカフェインで飲みやすく体を冷やさないという点で、プーアール茶がおすすめです。
雪菊
チベットの崑崙山脈で採取される高山植物系の菊で、疲れ目や不眠の改善に役立つといわれています。
野苺
さまざまな種類があり、収穫地により名前が変わる場合もあります。ポリフェノールを含んでおり、メラニンの抑制や美肌づくり、むくみ改善などに有効とされています。
決明子
中国で昔から目に活力(明かり)を与えるとされたのがこの名前の由来となっています。眼精疲労や目の充血の解消が期待できます。
八宝茶のおいしい飲み方(ティーバッグの場合)
- ガラスのコップまたは急須を用意し、ティーバッグ1袋を入れて熱湯を注ぎます。
- 甘い八宝茶がお好みの場合は氷砂糖や普通の砂糖などを適量入れます。
- ティーバッグ1袋で2~3回飲むことができます。
八宝茶はさまざまなブレンドが可能で、中国では各家庭独自の八宝茶があるといわれています。いろいろなメーカーのものを飲み比べて好みのブレンドを見つけるのもいいかもしれませんね。