小麦は、そのままでも醤油や味噌などの原料として使われますが、製粉した小麦粉、あるいは小麦粉を加工したパンや麺などの形で利用するのがほとんどです。
ビタミンB群やカルシウムの含有量は米より上
一般的な小麦粉は、小麦から「ふすま」と呼ばれる外皮や胚芽を除いた胚乳を製粉したものです。その成分の70%はエネルギー源となる糖質で、ビタミンB1やカルシウムは米をしのぐほどの含有量です。タンパク質も米より多いのですが、リジンの含有量では米に劣ります。
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胚芽や外皮にはビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富
小麦粉の製造過程で取り除かれる胚芽には、良質のタンパク質や脂質、ビタミンEをはじめとするビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、ガンや動脈硬化の予防、老化防止、疲労回復などに有効です。また、外皮も、食物繊維や鉄、亜鉛、銅、マンガンなどのミネラルを多く含むことがわかっています。
最近よく見かけるようになってきた全粒粉は、小麦の栄養的特性を無駄なく活かすために、胚芽や外皮を取り除かずに製粉したものです。食味にはやや欠けるかもしれませんが、栄養を期待するならむしろこちらがおすすめです。あるいは、胚芽や外皮は健康補助食品として単独でも市販されていますので、まずこちらを試してみるのもいいかもしれません。
肉や魚、卵などと一緒に摂ろう
小麦粉は、パン・パスタ・うどん・すいとん風の汁物・お好み焼きの種・揚げ物の衣・ソースのつや出し・ケーキ・クッキーなど、主食からデザートまで、食卓のさまざまなシーンで大活躍します。
食べ方としては、肉や魚、卵などと一緒に摂るのがポイントです。小麦のタンパク質のアミノ酸バランスはあまりよくありませんが、動物性タンパク質を組み合わせることで、アミノ酸バランスが整います。