血行が悪くなると、クマ・くすみ・むくみ・冷え・低血圧など、美容と健康の両方に悪影響が及びます。そこで、日常的に行える血行不良対策の方法をご紹介します。
むくみはマッサージでとれる
足のむくみは、まず次の方法で血液の循環をよくしていればおさまります。
- 足の裏をこぶしでこする
- ふくらはぎを手のひらのつけ根部分で、押すような感じでもむ
- すねの外側を筋肉に沿って親指で指圧する
顔のむくみは、肩や首の筋肉が緊張し、顔面への血流が悪くなって起きるものです。肩をもむか、首のあたりを手のひらでこするかして、血行を促しましょう。
冷え性の人は重ね履きで下半身を温めて
冷え性の防止には、「重ね履き」が最適です。
足先が冷たくなりがちな人は、靴下を重ねて履きましょう。1枚の靴下を履いただけでは不十分なので、薄手の靴下をまず履いた上に、もう1足を履きます。こうすれば、靴下の間に空気の層ができて保温効果が高まるのです。
また、スカートを履いたときも、タイツの上にレギンスを重ね履きすると、それだけでパンツスタイルにも等しい温かさになります。ただし、しめつけるようなものは血行が悪くなり、かえって冷えるのでやめたほうが無難です。
低血圧から来る不調は乾布摩擦で一掃!
低血圧は病気ではありませんが、体がだるい、気力がない、寝起きがつらい、疲れやすいなど、何かとつらい症状に悩まされているのなら、乾布摩擦がおすすめです。
乾いた布で皮膚をキュッキュッとこすると、体がポカポカしてきて、それに伴い元気も出てきます。これは、布で皮膚を刺激することによって、血液の循環がよくなるからです。
朝起きて乾布摩擦をすれば、気分もスッキリして、その日一日を心地よく元気に過ごせること間違いなしです。
クマ・くすみはこんな栄養素で改善
クマ・くすみといった女性の悩みも、多くの原因は血行不良にあると考えられています。血行不良の改善には、マッサージや蒸しタオルなどの対策もありますが、食事によって解決することも可能です。
次にご紹介する栄養素と食材には、血液をサラサラにして血行不良を解消する効果があります。
ビタミンA
皮膚や粘膜を健康に保つ。
鶏レバー・豚レバー・うなぎ・あなご・しそ・にんじんなど
ビタミンB2
高い抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の成長を促進。眼精疲労にも有効。
豚レバー・牛レバー・鶏レバー・うなぎ・うずらの卵・鴨・うに・すじこなど
ビタミンC
活性酸素を除去、メラニンの沈着を抑制。
ピーマン・赤ピーマン・黄ピーマン・パセリ・レモン・ケール・ゴーヤ・明太子など
ビタミンE
抗酸化作用があり、血液をサラサラにして血行を促進。
あん肝・いくら・あゆ・いわし・たらこ・モロヘイヤ・うなぎ・かぼちゃなど
鉄分
赤血球のヘモグロビンの成分、酸素の運搬に不可欠。
豚レバー・鶏レバー・パセリ・卵・あゆ・しじみ・赤貝・いわし・油揚げなど
DHA(ドコサヘキサエン酸)
血液をサラサラにする。
あじ・うなぎ・いわし・かつお・さけ・さば・さんまなど
血行不良はあらゆるトラブルのもと
血液やリンパの流れが滞ると、体中の組織や細胞が十分な酸素や栄養を受け取ることができず、さまざまなところで不調をきたします。常に血行をよくしておくことは、とても大事なことなのです。