ごまには黒・茶・白などの種類があります。白ごまはごま油の原料に使われることが多く、茶ごま(金ごま)は香りが高いのが特徴です。黒ごまは、表皮にもリグナンが含まれるほか、目にいいアントシアニンも含まれています。
ゴマリグナンが血圧の安定やコレステロールの減少に有効
ごまに含まれるゴマリグナンという成分には優れた効能があります。ゴマリグナンには、セサミンとセサミノールの2種類があり、ともに強い抗酸化作用があります。活性酸素を除去する働きがあるので、ガン予防や老化防止に効果的です。また、セサミンにはアルコールの分解を促進したり、コレステロール値を下げたりする働きがあります。
また、リノール酸・リノレン酸などの不飽和脂肪酸を含んでいるため、血圧を正常に保ち、血中コレステロールを減少させる働きがあります。
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鎮痛や精神安定にも効果大
ごまの1/5を構成するタンパク質はメチオニンやトリプトファンなどの必須アミノ酸で、これらをバランスよく含んでいます。メチオニンは肝臓の新陳代謝を促して肝機能の働きを助け、精神安定作用のあるトリプトファンは、鎮痛、催眠効果、抗うつ症状の緩和に有効です。
ビタミン・ミネラルをバランスよく含有
ほかにも、ビタミンB1・B2、鉄、カルシウム、リン、マグネシウムなどの栄養素がバランスよく豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質の分解を助け、脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能を正常に保つ働きがあり、カルシウムは骨や歯を丈夫にします。
少量でも毎日摂ることが大切
ごまは、水菜・菜の花・モロヘイヤ・大根の葉など、カルシウムとビタミン類の多い野菜と組み合わせることでイライラを解消します。
ごまの優れた効能を生かすには、少量でも毎日摂取することが大切です。1日大さじ1杯を目安に摂りましょう。