ひじきは、カルシウム、鉄、ヨウ素などを多く含んでいます。
また、ひじきに微量に含まれるフコキサンチンは脂肪燃焼効果があるとされ、健康食品としても注目されています。
ひじきの栄養
渋みの強いひじきは、数時間水煮して渋みを抜きます。それを乾燥させたものが「ほしひじき」で一般的に販売されているものです。
昔から「ひじきを食べると長生きする」と言われており、敬老の日にちなんで9月15日は「ひじきの日」となっています。
貧血の改善
ひじきには多くの鉄分が含まれているため貧血の改善に役立ちます。しかし、レバーなどの鉄分に比べると吸収率は高くありません。そこで、鉄分の吸収力を高めるタンパク質やビタミンCを含む食品と組み合わせて食べるのが良いでしょう。パプリカやサツマイモ、レモンを使ったドレッシング、 肉や魚と組み合わせるなど。ひじきの煮物に牛肉を加えたり、卵焼きにひじきを入れるのもオススメです。
動脈硬化の予防
ひじきには食物繊維が豊富に含まれているため、便秘解消に役立ちます。コレステロールの代謝を促進するので、動脈硬化の予防なども期待されています。
肌や髪の健康とアンチエイジング
ヨードが豊富に含まれているひじきは、新陳代謝の活発化を助ける働きがあます。肌や髪、爪を健康的に保つアンチエイジング効果が期待されています。また、タンニンとよばれるポリフェノールには、紫外線から肌を守る働きもあります。
歯や骨を丈夫にする
ひじきには、歯や骨を丈夫にするカルシウムやマグネシウム、マンガンが含まれています。特にカルシウムは牛乳の10倍以上も含まれています。
ダイエット効果
中性脂肪を減らすタンニン
タンニンは、中性脂肪を減らす手助けをしてくれます。さらに、脂肪をつきにくくする作用があります。
間食防止
ひじきはほどよい弾力があるので、よく噛んで食べることになります。噛めば噛むほど味わいが深くなり、さらに口と脳を満足させることができます。また、ひじきにはお腹の中で膨らむので、満腹感が得ることができ、空腹を防げます。
注目成分のフコキサンチン
フコキサンチンは海藻類に豊富に含まれているカロテノイドの一種です。強い抗酸化力があるとされています。さらに、メタボリックシンドロームや糖尿病を予防する効果が注目されています。
ひじきの人気&簡単レシピ
ひじきの旬は、2月〜4月です。ひじきの産地は、北海道から九州まで広く分布しています。
ひじきのおすすめレシピ
干ひじきを水で戻してから醤油と砂糖などで煮て食べる「ひじきの五目煮」が一般的な料理です。その他、炒め物、酢の物、サラダ、炊き込みご飯としても食されています。油と相性の良い食材です。
ひじきの煮物
http://cookpad.com/recipe/219784
まさに定番中の定番とも言えるひじき煮。このレシピは、関東風でしっかりした味付けのひじき煮となっています。
ひじきの炊き込みご飯
http://cookpad.com/recipe/1247115
海の匂いが懐かしく感じる、ひじきの炊き込みご飯。素朴な味が人気のレシピです。
ひじきと枝豆のツナマヨサラダ
http://cookpad.com/recipe/2202249
火を使わない簡単ひじきレシピです。枝豆との相性は抜群で、栄養価的にも美味しさ的にも満足のサイドメニューです。
ひじきの食べ過ぎに注意!
カナダやイギリスなどでは、ひじきの中に含まれる無機ヒ素の量が多いとして、ひじきの消費を控えるように勧告を出しています。一方、日本のひじきの中には無機ヒ素が比較的少なく、さらに、ほしひじきを水で戻した後に下茹ですると無機ヒ素の量が半減することもわかっています。
これらのことから、日本の厚生労働省では、通常の食べ方では健康リスクが高まることはない、と見解を示しています。また、海藻中のヒ素による健康被害の報告はないとのことです。
とはいえ、いくら栄養豊富な食材だからといって、通常の食べ方を逸脱して、大量にひじきばかりを食べるのは辞めておいたほうが良さそうです。