暑いときに汗をかくことは体温調節のために必要な働きで、特に問題になることではありませんが、一般の人が汗をかくような状況でないときに、異常なほどの汗がでるのが多汗症です。
精神的な緊張、不安で出る異常な汗
多汗症による汗は、精神的な緊張や不安が高まった時にでる精神性の発汗で手のひらや足の裏、脇、顔にでることが多く、それ以外の身体の部分には汗をかかないのが特徴です。
多汗症だと紙に文字を書くときに紙がベトベトになって破れてしまうくらいの量の汗がでます。多汗症の原因は分かっておらず、なんらかの理由で自律神経の交感神経が過敏に反応していることしか分かっていないと言ません。
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多汗症の治療方法
治療方法の一つに薬物療法があり、交換神経を抑える働きのある薬が3種類用いられます。
手術も可能ですが、90%以上は手術以外の方法で治療行われ、3種類の薬を医師の処方に従って使用すると手術をしなくても手のひらから汗が滴り落ちるひどい症状でも抑えることができます。
制汗剤を使用することで、制汗剤に含まれているアルミニウムの粉が汗線につまることで発汗が抑えられます。ここほかには、イオントフォレーシスという治療法があり、制汗剤と同じようにイオンが汗腺に入って発汗を抑える治療法で約80%の人に効果があります。継続しないと効果はなくなるので継続した通院が必要になります。これらの方法で効果が無い場合は交感神経を切断する手術が行われます。
食事療法ではビタミンB1、ビタミンC、カルシウムを多く摂取すると症状を軽減させる効果が期待できます。