凍頂烏龍茶は台湾4大銘茶のひとつに数えられる青茶の一種で、19世紀中頃に挙人(地方科挙)の林凰池が中国大陸から伝わった茶の苗を台湾の凍頂山で栽培したことが始まりです。現在ではアジア圏はもちろんヨーロッパでも高い人気を誇るお茶となっています。
凍頂烏龍茶の味や香りの特徴
凍頂烏龍茶の特徴は強い甘味と渋味の少なさで、日本茶の玉露を彷彿とさせる甘味とコクが感じられます。また、凍頂烏龍茶の多くは微発酵茶で、淡い黄緑色の水色も特徴のひとつです。さらに、発酵度が上がるにつれてフルーツのような華やかな香りが強くなる傾向があるため、好みに合わせて発酵度を選べるという点も魅力です。
上質な凍頂烏龍茶を選ぶポイント
凍頂烏龍茶の茶葉は鮮やかな緑色の葉を丸めたような形をしています。この形がしっかり丸まって崩れていないものが上質といわれています。
凍頂烏龍茶に含まれる成分と期待できる効果・効能
凍頂烏龍茶には、活性酸素を抑制するポリフェノールと、コラーゲンの材料となるビタミンCが豊富に含まれているため、美肌効果が期待できます。また、保湿効果があるため、アンチエイジングにも有効とされています。
そのほか、メチル化カテキンという成分も豊富に含まれているため、花粉症などのアレルギーを抑制する効果が期待できます。
凍頂烏龍茶の基本的な淹れ方
- 茶壺(チャフー:なければ急須かグラス)に沸騰したお湯を入れて温めます。
- 1のお湯を茶杯(チャハイ:なければ湯呑み)に入れて温め、残った湯を茶盤(チャバン:なければボウル)に捨てます。
- 茶壺にお湯150mlに対して7gの茶葉を入れます。
- 95度以上の沸騰したてのお湯を茶壺に入れ、45~60秒蒸らします。
- 蒸らしている間に、茶杯を温めるために入れておいたお湯を捨てます。
- 茶葉から爽やかな若葉の香りがしはじめたら、お茶の濃さが均等になるように少しずつ注いでいきます。
- 茶葉はそのまま繰り返し飲めますが、3煎目以降は蒸らし時間を少しずつ伸ばします。
凍頂烏龍茶とは凍頂山という山で栽培された烏龍茶のみを指し、味わいの奥行きと広がりがあり、ふくよかな甘味を感じられるのが特徴です。
しかし、中国大陸産の烏龍茶を凍頂烏龍茶として販売する粗悪品や、異なるお茶がブレンドされている偽物も非常に多く出回っているため、購入する際には注意が必要です。